アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスの公開した動画に起こる批判について同僚MFロドリゴ・デ・パウルが反論した。
先日コパ・アメリカ2024決勝戦でコロンビアを延長戦の末に1-0で破り、連覇を達成したアルゼンチン。しかし、試合後にエンソが自身の『Instagram』に投稿した動画が物議を醸すことに。
コパ・アメリカ決勝後にエンソ・フェルナンデスがチームバスの中でライブ配信を行うと、アルゼンチンは、2022年ワールドカップ決勝でPK戦の末にフランスを撃破して優勝した際の一部ファンによる「ヤツらはフランス代表だが、両親はアンゴラ出身。母親はカメルーン出身、父親はナイジェリア出身。でもパスポートはフランスと言っている」という人種差別的なチャントをバス内で選手たちが歌っているところも配信されることに。
この場面が切り抜かれて物議を醸し、フランスサッカー協会は抗議とともに、法的措置を示唆。さらにクラブのチームメイトであるフランス人DFウェズレイ・フォファナは『X』で抗議の声明を展開。そしてDFアクセル・ディサシやDFマロ・ギュスト、FWクリストファー・エンクンクらがエンソのインスタグラムのフォローを外したことも判明。
これらを受けてエンソは「言い訳の余地はない。あの瞬間、あの動画、あの言葉は僕の信念や正確を反映したものではない。心からお詫び申し上げます」と謝罪を行っていた。
これらの件について、アトレティコ・マドリーに所属するアルゼンチン代表MFデ・パウルは出演した『OLGA』のインタビューで「スタジアムのチャントを分析するのは難しい。でも、人種差別に苦しんでいる人たちがそれを好まないかもしれないことは理解できる」としつつも、チェルシーの選手たちが取った抗議の行動に反論を展開している。
「でも、エンソのチームメイトの誰かが不快に感じたなら、SNSに投稿するのではなく、彼に電話するのが筋だと思うんだ」
「これには悪意があると思うよ。彼らはそれを何か違うものにしようとしている。 倒れている人を蹴るようなものだね…とても奇妙だ」
「フォローを外すのは無意味だと思う。彼に電話して、『こんなことはよくない、なぜ謝罪のメッセージを投稿しないのか』と言えば、問題はそこで終わるんだ。大騒ぎする必要はないんじゃないかな」