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現地時間6日、EURO2024は準々決勝が行われ、イングランド代表とスイス代表が対戦した。
スロバキア代表相手に敗退寸前まで追い詰められたものの、ベリンガムの劇的な同点弾で追いつき、延長戦を制したイングランド。窮地に立たされたことでタレント集団の底力が発揮される結果となったが、前回王者のイタリア代表を破ったスイスを相手に、出場停止のグエヒに代わってコンサを起用し3バックにシステムを変更した。
一方のスイスも完勝したイタリア戦とまったく同じメンバーで臨み、立ち上がりから高いラインを維持して積極的な入りを見せる。
目立ったのは両チームの守備陣。特にスイスは守備時は5バックになり、ゴール前に堅固な守備ブロックを形成。イングランドのサイドからのボールを跳ね返し、こぼれ球からシュートを打たれてもことごとくブロックしていく。
イングランドもスイスにほとんどチャンスを与えず、互いに前半の枠内シュートは0本。ピックフォードとゾマーの両GKが難しい仕事を強いられることはなく、互いに無得点のまま試合を折り返した。
後半も互いの守備意識が高く、なかなか決定機が生まれない拮抗した展開が続く。64分、スイスはリーダーとバルガスを下げてウィドマーとズバーを投入。66分にリカルド・ロドリゲスの左クロスのこぼれ球をアエビッシャーがボレーで押し込むも枠を外れる。
スイスがペースを握る時間帯が続き、イングランドはケインが自陣ゴール前まで戻る場面も見られた中、75分に試合が動く。右サイドでボールを受けた22がエリア内右にパスを通すと、走り込んだエンドイェがゴール前に折り返す。GKとDFの間に飛んだボールを、ゴール前のエンボロが押し込んでスイスが均衡を破った。
先制を許したイングランドはすぐさまベンチが動く。78分にメイヌー、トリッピアー、コンサに代えてパーマー、ショー、エゼを投入。するとそのわずか2分後、右サイドからカットインしたサカが左足を振り抜くと、巻いたシュートが左のポストを叩いて決まり、イングランドが同点に追いついた。
1-1のまま試合は延長戦へともつれ込み、スイスはエンドイェに代えてザカリアを投入。イングランドは追いついた直後ほどの勢いは持ち込めず、延長戦も拮抗した展開が続く。スコアに動きのないまま延長前半を終え、後半にスイスはエンボロを下げてシャキリを、イングランドはケインに代えてトニーを投入し勝負に出る。
しかし120分間でも決着はつかず、勝負はPK戦へ。PK戦では5人全員が成功させたイングランドに対し、スイスは最初のキッカーのアカンジが止められ、5-3でPK戦を制したイングランドが準決勝へと駒を進めた。
イングランドは9日に行われる準決勝でオランダ代表対トルコ代表の勝者と対戦する。
■試合結果
イングランド 1(5PK3)1 スイス
■得点者
イングランド：サカ（80分）
スイス：エンボロ（75分）