オランダ代表が新監督候補に異例の抜擢を考慮していると報じられた。
英紙『デイリー・テレグラフ』が、イングランド女子代表指揮官のサリナ・ウィーグマン監督が次期オランダ代表監督の候補に挙がっていると報じた。
2022年4月にカタール・ワールドカップ終了後の2023年からロナルド・クーマン監督の代表監督就任が決定していたオランダ。ルイ・ファン・ハール監督の後任として2026年までの契約を結び、代表で2度目の指揮を執っている。
しかし、クーマン監督の就任後に迎えた4試合でオランダは3敗。早くも去就に対してプレッシャーがかかっている状況で、後任探しに着手する際にはウィーグマン監督の起用を検討するという。
オランダ国籍のウィーグマン監督は、オランダ女子代表監督としてEURO2017(欧州選手権)を制し、2019年女子W杯で決勝に進出。その後2021年にイングランド女子代表監督に就任。EURO2022で優勝に導くと、30試合無敗記録を達成するなどの手腕を発揮。今月に開催された女子W杯でも決勝に駒を進め、スペイン女子代表に敗れて惜しくも準優勝となっていた。
現時点でウィーグマン監督の退任の予定はなく、イングランドサッカー協会(FA)のマーク・ブリンガムCEOは現イングランド代表指揮官のガレス・サウスゲイト監督が退任した場合、その後任としてウィーグマン監督の就任が検討される可能性も示唆している。
過去に男子代表が女性監督にオファーを出した例はなく、オランダ代表もしくはイングランド代表監督に就任した場合、女性史上初の男子代表監督が誕生することになる。
