ドルトムントは、スヴェン・ミスリンタートTD(テクニカルダイレクター)を解任したことを発表した。
2006年~2017年までドルトムントのチーフスカウトを務め、ロベルト・レヴァンドフスキや香川真司らを発掘し、その目利きから“ダイヤモンド・アイ”と称賛されてきたミスリンタート氏。ドルトムント退団後は、スカウト部門のチーフとしてアーセナル(2017年12月~19年2月)、スポーツディレクター(SD)としてシュトゥットガルト(2019年5月~22年11月)を経て、2023年5月にアヤックスのSDに就任した。
しかし、アヤックスでは当時歴史的な不振に陥っていたことでファンの非難を浴び、さらに指揮官との対立や、株式を保有するマーケティング会社が選手獲得に関係していた疑惑で内部調査を受けるなど、わずか5カ月で退任することに。そして今年5月から古巣ドルトムントもTDを務めていたが、ドイツ複数メディアでは以前から「何度も権限を逸脱した」ことや、上司にあたるラース・リッケン役員とセバスティアン・ケールSDと複数回衝突したことなどが報じられている。
そしてヌリ・シャヒン前監督の解任から2週間後、ドルトムントはミスリンタート氏の解任を発表。『The Athletic』は、ケールSDらとの関係悪化が原因の1つだと指摘している。
ブンデスリーガ20試合でを終えた時点で勝ち点29の11位と、苦しむドルトムント。2025年夏に長年CEOを務めたハンス・ヨアヒム・ヴァツケ氏の退任が決定している中、クラブ内部の混乱が続いている。


