ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督は、昨季のヨーロッパでも最高峰の指揮官として高く評価されているようだ。
昨年9月半ばにブライトン指揮官に就任したデ・ゼルビ監督。シーズン途中の難しい時期での就任だったが、三笘薫やフリオ・エンシソらプレミアリーグでの経験が浅かった選手を積極的に起用してチームを飛躍的に向上させると、FAカップでは準決勝進出を達成。さらにリーグ戦を6位で終え、クラブ史上初めてヨーロッパリーグ出場権を獲得した。
そんなイタリア人指揮官の手腕は高く評価されている。『ESPN』は、2022-23シーズンにおける最高の監督をランキング形式で発表。世界各国のライターや編集者、スタッフや関係者からの投票を実施して選出している。そしてデ・ゼルビ監督は、チャビ監督(バルセロナ)やシモーネ・インザーギ監督(インテル)を抑えて8位に入った。
「ブライトンの台頭はおとぎ話のようであり、デ・ゼルビの就任が与えた影響を考えると、この順位以上の価値がある。夏に主力が相次いで退団し、さらに9月にはグレアム・ポッターが退任したことは“死の前兆”とも予想されたが、デ・ゼルビは残されたチームを素晴らしいものに変え、チェルシーやリヴァプール、アーセナル、マンチェスター・シティにも勝利している」
「エンシソやペルヴィス・エストゥピニャンら獲得選手はすぐにレギュラーになり、三笘薫、アレクシス・マクアリスター、モイセス・カイセドらをプレミアリーグのエリートにまで成長させた。さらにデ・ゼルビの激しい性格は、最後まで諦めないチーム姿勢に反映されている」
そして新シーズンについて、「マクアリスターの退団を補う必要があり、チームの進歩を維持しなければならない。また、トップチーム全選手に対する他クラブの問い合わせも乗り越える必要がある」としつつ、「それでもロベルトを信じるべき」と称えられた。
なお首位に立ったのは、マンチェスター・シティで歴史的な三冠を成し遂げたジョゼップ・グアルディオラ監督。2位にはレアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティが選出された。
『ESPN』の選ぶ2022-23シーズンにおける最高の監督トップ10
1位:ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)
2位:カルロ・アンチェロッティ(レアル・マドリー)
3位:ルチアーノ・スパレッティ(ナポリ)
4位:ミケル・アルテタ(アーセナル)
5位:ユルゲン・クロップ(リヴァプール)
6位:リオネル・スカローニ(アルゼンチン代表)
7位:エリック・テン・ハーグ(マンチェスター・ユナイテッド)
8位:ロベルト・デ・ゼルビ(ブライトン)
9位:シモーネ・インザーギ(インテル)
10位:チャビ(バルセロナ)
