Daniele De Rossi Italy England Euro 2020Getty Images

イタリアのEURO優勝を支えたデ・ロッシ、代表スタッフを退任「指揮官になりたい」

EURO(ユーロ)2020でイタリア代表チームのスタッフを務めたダニエレ・デ・ロッシは、イタリア誌『Sportweek』のインタビューに応じ、チームを離れたことを明かした。

ローマ出身の生粋のロマニスタであり、下部組織から2018-19シーズン終了まで長年にわたってローマに忠誠を尽くしたデ・ロッシ。ボカ・ジュニオルスでの半年間のプレーを経て、昨年1月に現役引退を発表すると、ローマ下部組織の指揮官を務める父アルベルト・デ・ロッシの背中を追い、指導者への転身を志した。

デ・ロッシはその後、今年3月にロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表チームのスタッフに就任。裏方としてイタリアの53年ぶり2度目のEURO優勝を支えた。しかし元ローマのレジェンドは、自らが指揮官として指揮を執るために、代表チームを離れる決断を下したことを明かした。

「みんなとものすごく上手くいっていたので難しい決断だったが、代表チームを離れることにした。選手たちに1%ぐらいは力を与えられたかもしれないと思う。そのお返しになるのか、忘れられない経験をすることができた。代表チームには常に恩を感じているが、私には『指揮官になりたい』という明確な目標がある。私はまだ38歳。指揮官としてベンチに座ったことは一度もない。変に聞こえるかもしれないが、それでも自分の準備はできているように感じるんだ」

「代表チームでの仕事を続けつつ、監督のポストが空くのを待つのは、快く私に接してくれた(イタリアサッカー)連盟や(ロベルト)マンチーニに対して失礼になると考えた。監督としての模範? まるで科学者のようにカルチョを語る者がいるが、真のマエストロはマンチョ(マンチーニの愛称)のようにシンプルに伝えられる人だ」

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