スペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)のホセ・マヌエル・ロドリゲス・ウリベス会長が、バルセロナMFダニ・オルモの登録問題について、近日中に決定を下す意向を示した。スペイン『マルカ』がコメントを伝えている。
バルセロナは昨年12月31日までにサラリーキャップ超過の問題を解決できず、ラ・リーガとスペインフットボール連盟(RFEF)にオルモ及びFWパウ・ビクトルの選手登録を認められなかった。しかしCSDに意義を申し立てると、同委員会は解決までに「クラブと選手が修復不可能な打撃を受ける可能性」があるとして、暫定措置での登録を認めた。
だが暫定措置によって、ダニ・オルモおよびFWパウ・ビクトルがバルセロナでプレーできるのは4月7日までとなっている。ウリベス会長は「今後数日中にオルモについての決断を下すことになる」と、登録を認めるかどうかをまもなく決定する意向を口にした。
ウリベス会長はその一方で、バルセロナの宿敵レアル・マドリーについても言及。フロレンティーノ・ペレス会長率いるクラブは、ダニ・オルモの登録問題について一切言及してこなかったが、その姿勢を好意的に受け止めている。
「フットボールは非常に面白く、興味深いことが起こるものだ。レアル・マドリーはどうやら、ダニ・オルモがプレーできることを歓迎しているようだね。彼らはCSDの決断を尊重してくれた。私から感謝させてもらうよ。それにレアル・マドリーだけでなく、80〜90%のクラブが私たちの考えに理解を示してくれた」
「ダニ・オルモの件は、バルセロナ、ラ・リーガ、連盟の間で衝突が起こったということだ。私たちCSDはスポーツ法のもとで、アスリートやフットボール選手たちを守らなくてはいけない」
「ダニ・オルモがプレーが可能かどうか……その問題を解決する間、彼は試合に出場できなければいけなかった。選手は自分のプロキャリアを通常通り進めていく権利を有しているんだ」
なおCSDがラ・リーガおよびRFEFの訴えを受け入れ、ダニ・オルモ、パウ・ビクトルの選手ライセンス発行を認めない場合、両選手は今季バルセロナとスペイン代表の試合に出場することができなくなる。


