横田大祐のザンクト・パウリ移籍は、最終段階で破談になったようだ。ドイツ『ビルト』や『キッカー』が報じている。
現在25歳の横田は、昨夏にベルギーのヘントからブンデスリーガ2部のカイザースラウテルンへレンタル移籍で加入。右ウイングを主戦場とする左利きのアタッカーは、そのドリブルでたちまちファンの心をつかみ、公式戦26試合に出場して4ゴール3アシストを記録した。しかしクラブは、財政的な理由から完全移籍での獲得を見送ったとされる。
すると、ベルギー紙『HLN』は先日、1部残留を決めたザンクト・パウリが横田に「具体的な関心を示している」と報道。そして『ビルト』によると、本人はメディカルチェックのために現地入りしていたという。しかしながら、その後、取引は破談に終わったと伝えられている。
また、同紙はその理由について「不透明」とコメント。ザンクト・パウリ側が横田の獲得を見送ったのか、メディカルチェックで問題が発覚したのか、あるいは条件面で合意に達しなかったのか、様々な可能性を指摘しつつ、アレクサンダー・ブレッシン監督が3日、「我々はそのポジションにおいてはなんらかのことをやるつもりだ。名前はコメントしたくない」と話していたことを紹介した。
一方、『キッカー』は同日、ヘントが横田の移籍金として400万ユーロ(約6億8000万円)を要求しており、ザンクト・パウリがそれに応じることはないだろうと予想していた。移籍金交渉は難航していたと見られている。
川崎フロンターレの下部組織で育った横田は、2018年夏からの2年半、FSVフランクフルトのU-19やカールツァイス・イエーナのセカンドチームでプレー。半年間の無所属期間を経て、2021年1月にラトビアのヴァルミエラへ加入し、その2年後にはポーランド1部のグールニク・ザブジェ、そして昨年1月にはヘントへとステップアップしてきた。今夏から主要リーグに挑戦するかどうか、その動向に引き続き注目したい。




