Daisuke Yokota Kaiserslautern 02212025(C)Getty Images

“流浪のキャリア”を歩んできた横田大祐、ついに主要リーグ挑戦か…ザンクト・パウリ入りで個人合意間近と報道

ヘントに所属するMF横田大祐が、来季はブンデスリーガ1部でプレーする可能性が高まっているようだ。ドイツ紙『ビルト』が報じている。

現在25歳の横田は、昨夏にベルギーのヘントからブンデスリーガ2部のカイザースラウテルンにレンタルで加入。右ウイングを主戦場とする左利きのアタッカーは、そのドリブルでたちまちファンの心をつかみ、公式戦26試合に出場して4ゴール3アシストを記録した。しかし、クラブは財政的な理由から完全移籍での獲得を見送ったとされている。

そんな中、ベルギー紙『HLN』は先日、1部残留を決めたザンクト・パウリが横田に「具体的な関心を示している」と報道。さらに『ビルト』は27日付で、同クラブが「横田大祐との交渉を大詰めの段階に進めている」とし、選手との個人合意が近づいていると伝えた。

また、移籍金の交渉については、ヘント側が400万ユーロを要求しているものの、ザンクト・パウリはエリアス・サード(→アウクスブルク)の売却で得た200万ユーロ(約3億4000万円)程度の金額での決着が「より現実的」と見られているという。

同紙はさらに、モルガン・ギラヴォギ(→ランス)を失い、ヨハネス・エッゲシュタインとも決別したザンクト・パウリにとって、攻撃陣の補強が急務であることを強調。川崎フロンターレの下部組織で育ち、カイザースラウテルンのほか、2018年夏からの2年半、FSVフランクフルトのU-19やカールツァイス・イエーナのセカンドチームでプレーするなど、横田がすでにドイツでの経験を持つ点を「アドバンテージ」として挙げている。

半年間の無所属を経て2021年1月にラトビアのヴァルミエラへ加入し、その2年後にはポーランド1部のグールニク・ザブジェ、そして昨年1月にはヘントへとステップアップしてきた横田。ついに、欧州主要リーグのひとつであるブンデスリーガでの挑戦が実現するのだろうか。

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