日本代表MF鎌田大地が、オンラインでのメディア対応に応じた。
今季から就任したオリヴァー・グラスナー監督の下、ブンデスリーガでは11位に終わったが、ヨーロッパリーグ(EL)では躍進したフランクフルト。決勝トーナメントではレアル・ベティス、バルセロナ、ウェストハムを打ち破り、決勝戦ではPK戦の末にレンジャーズを下し、優勝を達成している。
そんなチームの中で、鎌田は公式戦46試合で9ゴール4アシストを記録。特にELでは5ゴールを挙げてチーム得点王に輝き、優勝の立役者の1人となった。充実のシーズンを終え、25歳MFは以下のように振り返っている。
「やっぱり一番は、僕にとってはタイトルだったので、それが中核だと思う。昨季よりアシストがかなり減った感覚はありますが、去年とは同じポジションでも違う役割で。アシストはもっとついていてもおかしくなかったと思います。数字は落ちましたが、監督の信頼は勝ち取ることができた。多くの試合にスタメンで出ることができて、タフさも戻った。コンディションはスタートから難しかったですが、もう戻ったと思うので、すべてが良くなったと思います」
「フランクフルトの監督は守備に厳しいというか、攻撃よりも守備という監督。ただボールを奪うだけでなく、自分が正しいポジションに返ることとかを言うので、やっぱりそれはなかなかできない選手は多いというか。難しいですが、今の監督は僕のそういうところを評価してくれました。画面に映らないところもすごく評価してくれた。僕も守備のモチベーションを得られたし、良かったと思います」
「(グラスナー監督から学んだことは?)彼だから特別というわけではないですが、『真ん中を締めて外に出させてから行く。守備は基本的にスプリントで行く』と色々な監督が言いますけど、シンプルにそれです。後は戦術理解度というか。中を締めるとか『当たり前だろ』と聞こえるかもしれないですが、攻撃もしながら守備のことも考えないと駄目なので、当たり前のことをちゃんとやるという感じですね」
「(戦術理解度が上がった?)上がっというか、フランクフルトの中ではそういうのはある程度他の選手より考えながらできているかなと。フランクフルトが基本的にそういうのが得意な選手が多くなくて、監督もバルサ戦もウェストハム戦でも『君が一番守備で大事な選手だ』と言ってくれたし、他の選手よりずる賢いというか、そういう感じじゃないですかね」
■日本代表を離れて感じたこと
そして、日本代表について言及。鎌田は昨年11月の招集を最後にしばらくチームからは遠ざかっていたが、今年11月に迫るワールドカップ前の重要な準備期間に復帰を果たした。離れていた際には「とにかく出場権をとらないとW杯に出られる可能性もなくなるし、チームのみんなには本当に勝ってほしいと思っていました。今までもそうですが、最終予選とW杯のメンバーは違うメンバーが戦っていたり、これからはどの選手にもチャンスはあります。僕が選ばれている選ばれていないにかかわらず、最終予選では勝ってほしいと思っていました」と感じていたとコメント。以下のようにも続けている。
「(代表を離れてクラブに集中できた成果もあった?)試合数も多かったし、僕自身もコンディションが最初はまったく整っていなくて、どう早く良くするか考えていた。確かに代表に行っていた時はきつい時もあったし、結果も出ませんでした。選ばれなくなってからチームにフォーカスできたし、選ばれなかったから落ち込んだとかもなかったです。代表ウィークでリフレッシュできたし、今思えばプラスの面もあったのかなと思います」
「『代表のために』というのは正直あまり考えていなかったです。フランクフルトでは、ELを優勝したからというわけでなく、その前からいい成績を残していましたし、そこで出られている自信もありました。個人としていい成績を残すことにフォーカスしていました。『選ばれてもおかしくないところでプレーしている』と思っていたし、それで選ばれなければ僕自身にどうこうできることじゃないと思っていましたね」
「(自信は揺るがない?)フランクフルトより良いところでプレーしている選手も少ないと思いますし、そういうところで出続けているというのは、そういう感じですかね」
なおフランクフルトとの現行契約が残り1年となる鎌田には、今夏の移籍の噂も浮上している。来季はEL王者としてチャンピオンズリーグ(CL)にも出場するフランクフルトに残留するのか、新天地を探すのか。本人はこう語った。
「いつも言ってますが、ここ数年間、僕が入ってからの5年間のフランクフルトは良い成績を残していると思います。そこにCLが加わるので、フランクフルト以上を探すのは一層難しいです。契約も1年あるし、良く考えて行動しないと駄目だと思いますね。ただW杯があるからどうこうとは一切考えていなくて、代表のために移籍するとかしないとか、そういうのは考えていないです」
