クリスタル・パレスのマーク・グエイは、リヴァプール移籍を許可しなかったクラブに対して怒りをあらわにしているようだ。イギリス『ガーディアン』が伝えた。
2021年夏にチェルシーからクリスタル・パレスに加入したグエイ。以降、4シーズンにわたってチームのセンターバックとして活躍し、チームキャプテンを務めた昨シーズンにはクラブ悲願のタイトル、FAカップ制覇を成し遂げ、さらに今シーズン初戦のコミュニティ・シールドではリヴァプールをPK戦の末に下して再びトロフィーを獲得した。
この活躍を受け、グエイの今夏の去就には大きな注目が集まる。中でも、移籍市場終盤にはリヴァプールからの関心が届き、3500万ポンド(約70億円)での移籍が決定的と伝えられてきた。すでにメディカルチェックの一部が完了し、書類も提出されていたが、この移籍は破談に終わった。
『ガーディアン』によると、移籍市場閉幕直前にスティーヴ・パリッシュ会長はリヴァプールからオファーをしぶしぶ受け入れていたようだが、オリヴァー・グラスナー監督がクラブに対して代役確保の時間がなく、同選手の売却を進めるのなら辞任すると通達したとされている。
当のグエイは、土壇場でリヴァプール移籍がとん挫したことに失望している模様。クリスタル・パレスが「ありがとう、キャプテン」と同選手に別れを告げる動画を作成し、リヴァプール行きのプライベートジェットが準備されていた中での移籍中止を受け、同選手はクラブに対して憤りを感じ、このまま主将を続けるかどうかを検討しているとも伝えられている。
また、クリスタル・パレスの一部の選手たちはグエイの移籍が土壇場で取りやめになったことに不満を募らせているとも考えられている。
なお、リヴァプールが来冬の移籍市場で再びグエイの獲得に動くことも予想される一方で、同選手とクリスタル・パレスの現行契約がすでに最終年に入っていることから、関心を寄せるバルセロナやバイエルン・ミュンヘン、ユヴェントスといった国外のクラブと事前契約を結ぶ可能性もあるようだ。




