現地時間27日、イングランド・プレミアリーグは第6節が行われ、鎌田大地の所属するクリスタル・パレスはホームのセルハースト・パークに遠藤航の所属するリヴァプールを迎えた。
今季いまだ無敗同士の一戦。先発の鎌田はウォートンと共に中盤を組み、前線は1トップのマテタをピノとサールがサポートする形に。一方、遠藤がベンチスタートとなったリヴァプールはイサクが初先発を果たし、サラー、ヴィルツ、ソボスライと強力な攻撃陣を形成した。
しかし、最初のチャンスをモノにしたのはクリスタル・パレス。9分、鎌田の左CKをファーポストのフラーフェンベルフが頭でクリアしようとするが、これがゴール前に折り返す形となり、いち早く反応したサールが押し込んでホームのクリスタル・パレスが先制する。
負傷明けサールの復帰弾で先制したクリスタル・パレスはさらに11分、コナテから鎌田がボールを奪ってショートカウンター。マテタのパスをエリア内右で受けたサールが折り返すと、走り込んだピノがフリーで押し込む。しかし、ゴール左隅を捉えたシュートはGKアリソンが驚異的な反応ではじき出し、ギリギリのピンチをしのいだ。
追いつきたいリヴァプールは12分にゴール前でFKを獲得するが、このタイミングで観客席での医療活動により試合が一時中断。6分ほどの中断を経て再開後、サラーのFKは壁に当たり、こぼれ球をフラーフェンベルフがボレーで捉えると、強烈なシュートはGKヘンダーソンが触って右のポストを直撃した。
22分、ロングパスに抜け出したミッチェルがエリア内左から折り返したボールをファーサイドから走り込んできたムニョスが合わせる。しかし、ここもGKアリソンが素晴らしい反応でセーブすると、23分にもスルーパスに抜け出したマテタとの1対1を防いで立て続けにチームを救ってみせた。
10分もあったアディショナルタイムでは、マテタのシュートが右のポストを叩く。リヴァプールもサラーがロングパスに抜け出すが、飛び出したGKヘンダーソンがブロックし、クリスタル・パレスが1点をリードしたまま試合を折り返した。
後半、1点を追うリヴァプールはブラッドリーに代えてガクポを投入し、ソボスライを右サイドバックに移した。すると58分、右サイドからソボスライが入れた左足のクロスに、2列目から飛び出したヴィルツが合わせる。決定機だったが、これはGKヘンダーソンにブロックされた。
65分にマクアリスターに代えてカーティス・ジョーンズを投入したリヴァプールは、74分にヴィルツとコナテに代えてキエーザとフリンポンを投入。クリスタル・パレスもピノとサールに代えてエンケティアとレルマを投入。レルマが入ったことで鎌田が一列ポジションを上げた。
今季、試合終盤の異常なまでの勝負強さが光るリヴァプールは84分、イサクを下げて17歳のエングモアを投入し勝負に出る。すると87分、フラーフェンベルフの右クロスのこぼれ球をゴール前で押し込んだのはキエーザ。逆境に強いキエーザの一撃で同点に追いついたリヴァプールが、残り時間で猛攻を仕掛ける。
鎌田はアディショナルタイムにデベニーと交代でピッチを退く。6分間のアディショナルタイムも終わる間際のラストプレー、右サイドからのロングスローをゴール前で逸らし、ファーポストで受けたエンケティアが落ち着いた胸トラップからボレーでネットを揺らし、終了間際の劇的な決勝ゴールによりクリスタル・パレスが無敗対決を制した。
■試合結果
クリスタル・パレス 2-1 リヴァプール
■得点者
クリスタル・パレス:サール(9分)、エンケティア(90+8分)
リヴァプール:キエーザ(87分)

