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FA杯決勝はマンチェスター・ダービー!マンチェスター・Uが3-0から追いつかれるもPK戦を制す

現地時間21日、FAカップは準決勝が行われ、ウェンブリースタジアムでマンチェスター・ユナイテッドと坂元達裕の所属するコヴェントリー・シティが対戦した。

守備陣に負傷者が続出しているユナイテッドは、カゼミーロがマグワイアとセンターバックのコンビを組み、前線にはホイルンド、2列目は右からガルナチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォードが並んだ。

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チャンピオンシップ(2部)所属ながらもプレミアリーグのクラブを次々と撃破し、ついにベスト4まで辿り着いたコヴェントリー。2月末に負傷し今季絶望と伝えらえている坂元はメンバー外となったものの、鉄壁の5バックからのカウンターで決勝進出を狙う。

立ち上がりから地力で上回るユナイテッドがボールを保持し、コヴェントリーは自陣に引いて堅固な守備ブロックを形成。特にゴール前には人の壁ができており、ユナイテッドもなかなかゴール前に侵入することができない。

試合が動いたのは23分、右サイドをオーバーラップしたダロートの折り返しがDFとGKの間を抜け、ゴール前に走り込んだマクトミネイが押し込み、ユナイテッドが先制に成功した。

コヴェントリーとしては1分でも長く0-0の時間を維持してユナイテッドを焦らせたいところだったが、先制されたことでコヴェントリーも前に出ざるを得なくなった。40分にはキレのあるドリブルでエクルズがエリア内に侵入し、ゴール前に折り返したボールをシムズが反応し滑り込むが、これはダロートが素晴らしいブロックで決定機を阻止した。

このまま1-0かと思われた前半終了間際、B・フェルナンデスの右CKをゴール前でフリーとなっていたマグワイアが頭で合わせ、ユナイテッドが追加点を奪って試合を折り返した。

後半、2点を追うコヴェントリーが前掛かりになって攻める中、ユナイテッドはカウンターからチャンスを掴む。迎えた58分、カウンターから左サイドで受けたラッシュフォードが仕掛け、エリア内でボールを失ったものの。こぼれ球を拾ったB・フェルナンデスが左足で押し込み、ユナイテッドが3-0とリードを広げた。

苦しい状況のコヴェントリーはビンクス、タバレス、トープの3人を一気に投入し、流れを変えようと試みる。ユナイテッドもガルナチョに代えてアントニーを投入。前に出てきたコヴェントリーに対し、カウンターからさらなる追加点を狙いに行く。

コヴェントリーのサポーターが沸いたのは71分、右サイドでボールを受けたタバレスのクロスを、ゴール前のシムズが難しいバウンドを上手くボレーで合わせてネットを揺らし、待望の1点を手にした。

さらに79分、ペナルティーエリア手前でボールを受けたオヘアのミドルシュートはワン=ビサカがブロック。しかし、このディフレクションがループシュートのような形でゴール左へと吸い込まれ、コヴェントリーが1点差に詰め寄る。

完全に流れはコヴェントリーに傾き、押せ押せムードとなる中、ユナイテッドは守り切るのか、4点目を狙いに行くのか、非常に中途半端な状態が続く。すると迎えたアディショナルタイム、左サイドからのライトのクロスをファーサイドから折り返すと、これがワン=ビサカの手に当たってPKを獲得。このPKをライトがきっちり沈め、コヴェントリーが同点に追いついた。

0-3から3-3の同点に追いつかれたユナイテッドは、迎えた延長前半にB・フェルナンデスがクロスバー直撃のシュートを放つ。コヴェントリーも延長後半にシムズのシュートがクロスバーの下を叩く決定機があったものの、互いに120分間で決着つかずかと思われた終了間際、エリア内左に抜け出したライトの折り返しを、ニアサイドでフリーとなっていたトープがゴール右へと流し込み、土壇場で4-3と逆転に成功する。

ユナイテッドイレブンも思わずその場に崩れ落ちたが、VARの結果、わずかにライトがオフサイドとしてノーゴールに。勝負はPK戦へと委ねられた。

PK戦では、先攻のユナイテッドが最初のキッカーであるカゼミーロが外したものの、コヴェントリーも3人目、4人目が失敗。最後はホイルンドが決めて4-2としたユナイテッドがマンチェスター・シティの待つ決勝へと駒を進めた。

■試合結果

コヴェントリー 3(2PK4)3 マンチェスター・U

■得点者

コヴェントリー:シムズ(71分)、オヘア(79分)、ライト(90+5分PK)

マンチェスター・U:マクトミネイ(23分)、マグワイア(45+1分)、B・フェルナンデス(58分)

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