12日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、レアル・マドリーは敵地メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦に0-1で敗戦。だが2戦合計スコアは2-2で、PK戦の末4-2でベスト8進出を決めた。GKティボ・クルトワは試合後、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督による判定への不満を「被害者意識」と断じている。
PK戦で、アトレティコの2人目のPKキッカーだったJ・アルバレスは、シュートを決め切ったものの数分後に取り消しに。その理由は、右足でキックする前に軸足である左足がボールに接触しており、2回ボールに触れていたとのことだった。シメオネ監督はこの件について、試合後会見で「2回ボールに触ったのを見た人は手を上げてくれ! 誰もいないじゃないか!」と語るなど、納得がいかない様子だった。
過去アトレティコに在籍していたクルトワは、恩師でもあるシメオネ監督のそうした態度に否定的だ。ミックスゾーンでメディアに対応したベルギー人GKは、次のように語っている。
「彼の被害者意識にはうんざりしている。彼はいつも、そうやって泣き言を言っているんだ。ヨーロッパでもスペインでも、審判は一チームに恩恵を与えようとはしていない。彼らは人間だが、テクノロジーによってすべてはっきり目にしている。1-0で勝っているのに、2ゴール目を求めなかったことこそが彼の失敗だよ」
「PK戦は、結局くじ引きだ。(J・アルバレスが)ボールに2回触ったように感じたから、僕が審判に言った。あの場面を確認するのは簡単じゃないが、彼ら(アトレティコ)にとっては不運となってしまったね。その後、コレアのシュートを弾けなかったのは自分の不運だ。僕たちは最高の試合を演じたわけではないが、次ラウンドに進出することができた。それが重要なんだよ」
「今週、僕たちはPK戦について話し合った。スルロットはいつもシュートを打つ方向を変えているし、今回も変えてくると思った。フリアンとの勝負では迷いがあったけど、真ん中に蹴るとは考えていなかった。ジョレンテに関しては情報がなかったが、一緒に練習していた頃、右に蹴るのが好きだったのを覚えていた。強いシュートを打って、今回は外に飛ばしてしまったね」




