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KO遅延、初のHTショー、メッシ涙の負傷交代…“異例”のコパ決勝でアルゼンチンが連覇達成!史上最多16回目の優勝

コパ・アメリカ2024は14日に決勝戦が行われ、アルゼンチン代表とコロンビア代表が対戦した。

前回王者にして史上最多16度目の制覇を狙うアルゼンチンと、23年ぶり2度目の優勝を目指すコロンビア。頂点をかけた大一番だが、会場となるハードロック・スタジアムの入場ゲートで相次いでトラブルが発生したことでキックオフが1時間以上遅れる事態に。両チームにとって難しい状況で試合がスタートした。

それでもアルゼンチンが開始1分でいきなりフリアン・アルバレスがシュートを放つと、コロンビアも5分にルイス・ディアスがGKマルティネスを脅かす。コロンビアは12分にもハメス・ロドリゲスのCKから決定機。アルゼンチンも20分に左サイドを突破したディ・マリアのクロスからメッシにチャンスが訪れるなど、互いに序盤からチャンスを作る好ゲームとなる。

その後は徐々に激しい接触が増えていくと、36分にはボックス内でドリブルを仕掛けたメッシが倒れ込みながらクロスを上げた際、右足を抑えて倒れ込む。アルゼンチン主将は治療を終えてピッチに戻ったが、試合はヒートアップしながら前半をスコアレスで折り返す。

コロンビア出身のスーパースター、シャキーラによるハーフタイムショーを挟んで迎えた後半も激しい立ち上がりとなり、3分以内に両チームがチャンスを作る。コロンビアは54分、ハメス・ロドリゲスのCKから最後はダビンソン・サンチェスが頭に当てるがシュートは枠の上へ。一方のアルゼンチンも、58分にディ・マリアがシュートを放ったが、GKのファインセーブに阻まれた。

試合はさらに激しさを増していくと、64分にメッシがボールを追いかけた際にバランスを崩してピッチに再び倒れ込む。そのままプレー続行不可能となり、ニコラス・ゴンザレスとの交代を余儀なくされた。アルゼンチン主将はベンチで涙を流している。

主将をケガで失ったアルゼンチンは、75分にニコラス・ゴンザレスがネットを揺らしたが、直前にオフサイドがあってノーゴールに。終盤まで両チーム必死にゴールを目指したものの、90分では得点が生まれず。スコアレスのまま、決勝戦は15分ハーフの延長戦に突入する。

コロンビアは延長頭からハメス・ロドリゲスを下げ、キンテーロを投入する。一方のアルゼンチンは95分、仕掛けたデ・パウルのクロスにニコラス・ゴンザレスが合わせたが、シュートはGKの正面に飛んだ。

激しい攻防が続く中、112分についに試合が動く。中盤でパレデスがボールを奪い、ロ・チェルソがワンタッチで前線へ送る。抜け出したラウタロ・マルティネスが、冷静にGKとの一対一を制した。途中出場3人が絡んだゴールで、前回王者が優勝へ大きく近づいた。なお、ラウタロ・マルティネスの今大会5ゴール目となっている。試合はこのまま終了し、アルゼンチンが1-0で勝利した。

この結果、“異例”のコパ・アメリカ決勝を制したのはアルゼンチンに。2大会連続、史上最多16回目の優勝を達成した。

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