コモの指揮官セスク・ファブレガスが10日、トレントで行われているイベント「フェスティバル・デロ・スポルト」の場で自身について語った。イベントを主催するイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
2023年からコモを率いてセリエA昇格へとチームを導いたセスク。37歳の若手スペイン人指揮官は、イタリアのイベントで若者たちの前で語る中で自身の選手時代を振り返り、メンタリティが最も重要であると主張した。
「こうしたイベントに出席できるなんて特別だ。自分のことを定義するのは好きではないが、私は常に全力を尽くし、不可能に見えたとしても自分の望む場所へたどり着けるよう目指してきた。現役時代の私は、非常に自己破壊的だった。いつも自分のせいだと思っていたんだ。だがポジティブに、次の練習で改善することを考えていた。選手にとって、メンタリティが何よりも重要だ」
セスクは、2022-23シーズンのコモでのプレーを最後に、現役生活に別れを告げて指導者へと転身したが、監督業を志した背景を明かした。
「現役でプレーしている時は、まるで時間が止まったように感じる。だが32歳の時、新型コロナウイルスが流行し、リーグ戦が中断してしまった。当時はフランスのモナコにいたが、そこで指導者講習の受講を始めたんだ。特に試合の分析や戦術について議論した。引退して監督になる時がやって来たのだと思ったよ」
続いてコモ指揮官は、自身が考える現在の最強指揮官について問われると、アーセナル指揮官ミケル・アルテタを挙げた。「アルテタは極めて優秀だ。今後、さらに優秀になるだろう。だが指揮官は、数試合で判断できるものではない。時間を与える必要がある」と述べた。


