FIFA(国際サッカー連盟)は、FIFAクラブワールドカップ(CWC)2025のプロモーションに莫大な資金を投じているようだ。
ついに開幕した新生CWC。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が「史上初めて世界一のチームを決める大会」と銘打った今大会は、出場クラブ数が32チームまで一気に拡大。様々な物議を醸しているものの、現地時間14日に開幕を迎え、各地で熱戦が繰り広げられている。
そんなCWCだが、プロモーションに莫大な資金を投じている模様。『The Athletic』によると、FIFAは今大会の宣伝費に5000万ドル(約72億円)以上を費やしており、観客動員数の増加を目指して過去1カ月で当初の予算を数百万ドル増額したという。
FIFAのマーケティング費はSNSに重点を置いており、多数のインフルエンサーを起用して投稿のプロモーションに資金を投入。さらに、各地の高速道路広告にも多額の費用を投じたようだ。
なお先日『The Athletic』は、インテル・マイアミとアル・アハリの開幕戦のチケットが数万枚以上売れ残っており、開催の2週間前から価格が暴落、さらに提携する大学の学生へ非常に安価で提供するなど、様々な施策を行っていることを報じていた。この施策が奏功して開幕戦には6万927人が訪れ、パリ・サンジェルマン対アトレティコ・マドリー戦も8万619人が観戦したようだ。
しかし、パルメイラス対ポルトの一戦はチケットが3万6000枚近く売れ残り、68740人収容のルーメン・フィールドで行われたシアトル・サウンダーズ対ボタフォゴも、半分以上が空席となったという。さらに、7万1000人を収容するメルセデス・ベンツ・スタジアムで開催されたチェルシー対LAFCに訪れた観客は2万2137人にとどまったようだ。
また『The Athletic』は、今大会のチケット販売市場のトップ10にイギリス、スペイン、イタリアが含まれていないことを指摘。CWCはヨーロッパで懐疑的に見られているとも伝えている。今後の大会の行方に注目だ。


