FBL-FIFA CLUB WORLD CUP-TROPHYAFP

「クラブW杯はCLに対抗するためだけの大会。選手やファンも興味ない」キャラガーが持論

リヴァプールOBジェイミー・キャラガー氏は、今夏に行われるクラブ・ワールドカップについて率直な意見を語っている。

32クラブが参加し、6月14日から約1カ月間にわたってアメリカで開催される新生クラブW杯。日本からは浦和レッズが出場することも話題となっているが、試合数の大幅な増加や日程を巡って世界中で物議を醸している。昨年にはFIFPRO(国際プロサッカー選手会)がFIFA(国際サッカー連盟)を相手取って訴訟を起こすことを発表するなど、開幕が迫る中でも選手の負担増加を懸念する声が後を絶たない。

一方でFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、クラブW杯について「最も望まれる大会」と語っている。『CBS Sports』のメディア向け会議に出席したキャラガー氏は、『The Athletic』の取材で「現役選手やOB、監督も同じ意見か?」と問われると、率直な感想を述べた。

「正直に言って、そんな余裕はまったくない。フットボールは常に止めることなく進化し、前に進み続けなければならない。様々な出来事を起こして、選手や監督、そして世界中の人々の関心を維持し続けなければいけない。それがフットボールを世界最高のスポーツにするのだ」

「だけどクラブ・ワールドカップは、FIFAがチャンピオンズリーグに対抗するためだけの企画に思えてしまう。選手やクラブのことなんて、ほとんど考えていない。FIFAは『ワールドカップは4年に一度だし、UEFAにはチャンピオンズリーグがある。信じられないほどの経済効果があって毎年開催しているのに、我々はワールドカップを4年間待たなければならない』と考えているようだ。選手やクラブ、サポーターでさえ、ほとんど興味がないと思うよ」

「私は熱狂的なフットボールファンで、どんな試合も見るよ。でも夏にバカンスを中断したり、プールから上がって試合を観戦するなんて想像できないよ。20年後は変わっているかもしれないけどね。残念ながら今のところ、選手も監督も本当に参加したいとは思っていないように見える。新設の大会としては残念な状況だ。選手はいつ休めるんだ? 将来的に私の考えが間違っていることが証明されるかもしれないが、選手や監督が参加したくない大会を開催するというのは、少し問題があると思う」

なお、クラブW杯は6月14日に開幕戦を迎え、決勝戦は7月13日に予定されている。

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0