プロサッカー選手協会(PFA)は、チェルシーのラヒーム・スターリングとアクセル・ディサシへの対応を巡り協議しているようだ。イギリス『BBC』が伝えた。
近年積極的な補強を敢行するチェルシー。今夏も多くの選手をクラブに迎え入れた一方で、積極的に戦力外選手の売却を行い人員削減に成功した。しかし、スターリングとディサシは移籍市場最終日になっても新天地が決まらず。両選手はクラブに残ったが、エンツォ・マレスカ監督の構想には入っておらず、“ボムスカッド(戦力外選手)”としてファーストチームから隔離されての練習を余儀なくされている。
ファーストチームの施設使用制限など両選手の状況は現地で大きな注目を集めていたが、『BBC』によると、PFAがチェルシーに接触。選手がファーストチームに登録されていなくても、適切なレベルでトレーニングが行える環境を提供することを求めたようだ。
また国際サッカー連盟(FIFA)は、不当にスカッドから孤立させられるような状況をクラブによる「虐待行為」として厳格な規則を設けており、選手たちは正当な理由に基づいて計画を解除できるとのこと。PFA側は、クラブがFIFAの規則を十分に認識するように働きかけているようだ。
スターリングとディサシは、昨季はレンタルで他クラブでプレーし、今夏に復帰。両選手ともに放出が濃厚となっていた。特にスターリングにはバイエルン・ミュンヘンやナポリから関心が届いていたようだが、家族の事情を考慮してロンドンに残るをことを希望し、最終的に残留することになっている。
なおスターリングとディサシは、チェルシーとの契約をそれぞれ2027年夏、2029年夏まで残している。


