チェルシーのエンツォ・マレスカ監督は、戦力外選手について言及している。
近年は移籍市場の度に選手が大幅に入れ替わるチェルシー。今夏も積極的に選手を獲得しつつ多くの選手を放出したが、ラヒーム・スターリングとアクセル・ディサシは移籍市場最終日となっても新天地が決まらず。両選手は残留することになったが、“ボムスカッド(戦力外選手)”としてファーストチームから隔離されての練習を余儀なくされている。
ファーストチームの施設使用制限など両選手の状況は現地で大きな注目を集めていたが、先日プロサッカー選手協会(PFA)が扱い方についてチェルシーと接触。FIFAが定めるルールに抵触しないよう、適切なレベルでトレーニングが行える環境を提供することを求めたと伝えられていた。
そして19日の会見では、マレスカ監督にもこの件で質問が飛ぶことに。こうした隔離措置が選手のメンタルヘルスに影響を及ぼす可能性について問われると、以下のように答えている。
「私の父は75歳で、50年間漁師として働いている。午前2時から10時までね。働き方を考えると、これは本当に過酷な生活だ。フットボーラーとは違うんだ」
「私は選手として、ラヒームやアクセルと同じ状況に置かれたことがある。選手にとって『トレーニングしたい。試合に出たい』という気持ちは当然だし、決して良い気分じゃないことはわかっている。理由は様々だが、状況は状況だ。クラブは選手たちに正しい方法で取り組む機会を与えていると信じている」
「チェルシーに限った話ではない。世界中のどのクラブも同じだ。クラブと選手が何らかの方法で解決策を見つけられない場合、選手にはトレーニングに必要なあらゆる手段をあらゆる面で提供する。チームに入っていない選手は、チームに入っていないとみなされるんだ」


