チェルシーのアントニオ・リュディガーが今夏に4つのビッグクラブのいずれかに移籍する可能性がある。『GOAL』の取材で明らかになった。
2017年にローマからチェルシーに加入し、昨シーズンのチャンピオンズリーグ制覇に貢献したリュディガー。しかし、クラブとの現行契約が今夏に満了を迎える中、一時は契約更新に近づくと考えられていたが、クラブの先行きが不透明な現状を受け、依然として合意には至らず、このままシーズン終了後に退団する可能性が高まっている。
チェルシーのオーナーを務めるロマン・アブラモヴィッチ氏がロシア軍のウクライナ侵攻を指揮するウラジミール・プーチン大統領と親しい間柄にあることから、同氏には制裁が科され、クラブの運営が制限される。この制限の中には既存戦力との契約更新も含まれており、新たなオーナーシップが誕生しない限り、クラブ、選手とともに動きの取れない状況だ。
さらに、アブラモヴィッチ氏からクラブを買収するための入札期限も当初の予定から大幅に後ろ倒しされており、そんなクラブの不確定な現状がリュディガーの去就にも影響を与えていると考えられている。
残り2カ月余りで無所属になることが濃厚なリュディガーを巡っては、複数のビッグクラブが興味を持つ様子。プレミアリーグのライバルであるマンチェスター・ユナイテッド、ラ・リーガの強豪バルセロナとレアル・マドリー、そして5年前に離れてセリエAのユヴェントスが新天地の候補に浮上する。いずれのクラブも同選手が求める好条件を準備するようで、今夏の移籍に向けて争奪戦が繰り広げられることが予想される。


