チャンピオンズリーグ(CL)は29日にグループFのグループステージ第5節が行われた。
前節終了時点で首位ドルトムント(勝ち点7)から最下位ニューカッスル(同4)まで、4チームが3ポイント差にひしめく大混戦となっているグループF。大会屈指の“死の組”の命運を決める第5節が、PSGのホームとミランのホームで開催されている。
PSGは、本拠地パルク・デ・プランスでニューカッスルと激突。前回対戦では1-4で敗れているPSGは、エンバペ、コロ・ムアニ、デンベレのフランス代表3トップを採用し、一方のニューカッスルではゴードンやイサクが先発した。試合序盤はPSGが積極的に入ってペースを掴むと、敵陣で試合を進めながらデンベレやイ・ガンインらがチャンスを作る。一方ニューカッスルも12分、アルミロンのボール奪取からイサクに決定機。両チームとも先制点を狙う。
すると徐々にニューカッスルがペースを掴み、24分に先制に成功。リブラメントの仕掛けからアルミロンがシュートを放つと、GKドンナルンマが弾いたボールをイサクが押し込んだ。エースのゴールでアウェイチームが前に出る。
劣勢のPSGは後半もボールを支配するが、ニューカッスルのブロックを崩せない時間が続く。56分にはイ・ガンインの縦パスから決定機を作ったが、GKポープのファインセーブに阻まれる。66分にもエンバペの突破からバルコラに決定機が生まれたが、ここもGKポープが立ちはだかる。その直後にもバルコラにビッグチャンスが訪れたが、シュートはサイドネットへ飛んだ。82分にもリュカ・エルナンデスのクロスからデンベレが絶好機を迎えたが、シュートはわずかに外れた。87分、エンバペが個人技から立て続けに2度シュートを放つものの、これも決まらない。
すると後半アディショナルタイム、PSG側はリブラメントにボックス内でハンドがあったとアピール。VARレビューの結果、PKを獲得した。このビッグチャンスをエンバペが沈め、劇的な展開で追いつくことに成功。1-1で試合を終えた。
ミランは、本拠地サン・シーロで首位ドルトムントと対戦。前節PSGを下して今季初勝利を挙げたミランは、ジルーやプリシッチらが先発したものの、エースのレオンが欠場することに。対するドルトムントでは、ロイスやフンメルスがスタメンに名を連ねた。
試合は6分、ミランがPKを獲得したものの、ジルーのキックはGKコーベルにストップされる。すると9分、今度は19歳FWバイノー=ギッテンスがボックス内で倒されてドルトムントがPKを獲得。これをロイスが確実に沈め、アウェイチームが先制に成功した。それでも37分、ミランが反撃。右サイドで仕掛けたチュクウェゼが独力でボックス内へ侵入し、見事なゴールを突き刺した。ホームチームが追いついて前半を折り返す。
1-1で続いていた試合だったが、59分にドルトムントが追加点。ボックス内でのワンタッチパスの連続から、最後はバイノー=ギッテンスがシュートを流し込んだ。19歳FWの大仕事で、再びドルトムントがリードを奪う。さらに69分、途中出場のアデイェミが3点目。試合はこのまま終了し、ドルトムントが3-1で勝利を飾った。
この結果、勝ったドルトムントは勝ち点を10に伸ばすことに成功し、グループステージ突破が決定。1ポイントを獲得したPSGは、同7で2位となっている。土壇場で追いつかれたニューカッスルが同5で3位、敗れたミランも同5で4位となった。
グループFは、最終節で残り1枠を3チームが争う大混戦に。13日の最終節では、ニューカッスルがミランと、PSGがドルトムントと対戦する。
