明治安田J1リーグは23日に第27節が行われ、セレッソ大阪とヴィッセル神戸が対戦した。
前節連敗を止めて勝ち点を49まで伸ばした神戸。現在首位・柏レイソルと1ポイント差の3位だが、首位~5位までが2ポイント差と優勝争いは大混戦に。この大混戦の争いでリードするためにも、勝利がほしいアウェイゲームに挑んだ。一方のC大阪も、現在9位と上位を狙える位置につけており、負けられない王者との一戦に臨んでいる。
神戸は開始1分も経たずにハイプレスからジェアン・パトリッキが決定的なシュートを放つと、C大阪も8分、12分とチャンスを作り、両チーム序盤から積極的に相手ボックス付近まで攻め込むシーンを作っていく。
すると35分、C大阪が先制に成功。右サイドからルーカス・フェルナンデスが絶妙なタイミングでクロスを送ると、ファーで受けた本間至恩のラストパスを香川真司が冷静にダイレクトで合わせた。36歳MFの開幕戦以来となるゴールでホームチームがリードを奪い、前半をリードして折り返した。
追いかける神戸は、後半頭から2枚替え。大迫勇也をエリキを投入してゴールを奪いに行く。すると47分、交代選手がいきなり結果を残す。GKのロングキックから、ボールを拾った大迫勇也のパスをエリキが冷静に沈めた。采配的中のアウェイチームが試合を振り出しに戻す。
同点となってから試合はさらに激しさを増していき、互いにボックス内まで侵入して追加点のチャンスを作っていく。C大阪は66分、左からの精確なクロスに中島元彦がヘッドで合わせたものの、GK前川黛也のファインセーブに阻まれる。神戸は81分、ボックス内まで持ち込んだ汰木康也のクロスにエリキが合わせたが、シュートは枠を捕らえなかった。
終盤も互いにゴールを目指してチャンスを作ったが、最後まで決勝点は生まれず。試合は1-1のドロー決着となった。2試合勝利を逃したC大阪は勝ち点38に。神戸は1ポイントの獲得にとどまり、大混戦の優勝争いで足踏みする結果となった。
