現地時間12日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ノックアウトフェーズはプレーオフのファーストレグが行われ、前田大然と旗手怜央の所属するセルティックはホームのセルティック・パークに伊藤洋輝の所属するバイエルンを迎えた。
リーグフェーズで退場し2試合出場停止処分を受けていた前田だが、異議申し立てが認められて1試合処分が軽減されたことで大事なホームでのファーストレグに出場可能となり、旗手と共に先発出場。一方、開幕前から長期離脱を強いられていた伊藤はようやく復帰を果たし、初のベンチ入りを果たしている。
開始早々、右サイドからカットインしたキューンが左足を振り抜くと、これがゴール左へと突き刺さってセルティック・パークが大歓声に包まれる。この電光石火の先制点はオフサイドポジションに選手がいたことで取り消しとなったが、セルティックとしてはこれ以上ない試合の入りとなった。
出鼻を挫かれる格好となったバイエルンだが、ボール保持で上回ると、12分にはケインとのワンツーからエリア内右に侵入したオリーセが左足で狙う。しかし、これは角度がなくGKシュマイケルがセーブした。
その後もボールを保持してセルティック陣内へと攻め入るバイエルンだが、ゴール前を固めるセルティックの守備ブロックに手を焼き、思うようにチャンスを量産することができない。43分にはオリーセの右CKをファーポストでフリーとなっていたケインが頭で叩きつけるが、枠を捉えられずゴール左へと外してしまう。
このまま無得点に終わるかと思われた前半終了間際、ウパメカノのロングパスをペナルティーエリア右で受けたオリーセが、カットインして左足を振り抜く。強烈なシュートがセルティックゴールへと突き刺さり、攻勢のバイエルンがついに均衡を破った。
1点をリードして試合を折り返したバイエルンは後半も試合のペースを握ると、49分にキミッヒの左CKをファーポストでフリーとなっていたケインが左足ボレーで叩き込み、バイエルンが2-0とリードを広げた。
1本もシュートを打てないまま2点ビハインドとなったセルティックは51分、右サイドからの折り返しをペナルティーエリア手前でフリーとなっていた旗手が右足で狙う。これはキミッヒにブロックされたが、ようやくこの試合最初のシュートを放つことができた。
まずは1点を返したいセルティックは65分、テイラーとアイダを下げてシュルップとジョタを投入。一方のバイエルンもオリーセとサネに代えてニャブリとコマンを投入すると、78分にはゲレイロに代わって伊藤がデビューを果たした。
しかしその直後、右CKをゴール前の前田が頭で押し込み、セルティックが1点を返す。このゴールで会場の雰囲気が一変し、勢いづいたセルティックがバイエルンを押し込む時間帯が続く。
アディショナルタイムは7分と長めに取られ、バイエルンにとっては苦しい時間帯が続くが、ジョンストンの強烈なシュートはGKノイアーがセーブ。前田も最前線で同点ゴールを狙い続けたものの、逃げ切ったバイエルンが敵地で先勝しアドバンテージをもってセカンドレグを迎えることとなった。
■試合結果
セルティック 1-2 バイエルン
■得点者
セルティック:前田(79分)
バイエルン:オリーセ(45分)、ケイン(49分)




