レアル・マドリーMFダニ・セバージョスが、21日のラ・リーガ第35節バレンシア戦で差別的行為を受け、その後退場処分となったFWヴィニシウス・ジュニオールについて言及している。
バレンシア戦の後半、ヴィニシウスはバレンシアのサポーターから差別的行為を受けたとして、差別したと目される人間を指差しながら訴えた。ここから試合は10分近くストップする事態となり、主審の指示によってメスタージャのスピーカーからは差別的言動を行わないよう注意・警告するアナウンスが流れるなどした。
また試合終盤、ヴィニシウスはFWウーゴ・ドゥロへの暴力行為によって一発レッドで退場に。自分の首付近を腕で押さえ込むH・ドゥロを振り払い、彼の顔に腕を当てたことでの退場処分だったが、同選手はピッチを後にする際、“2部へ落ちろ”を意図して指を2本立て、全スタンドに示している。
セバージョスは試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューで、ヴィニシウスがラ・リーガによって守られるべきとの見解を示している。
「何も目新しいことじゃない。ヴィニシウスはすべてのピッチで侮辱されている。彼のことを守らなくてはいけない。彼に対するリスペクトがずっと欠けているんだ。彼は僕たちのリーグ、僕たちのクラブにとって大切な選手だ。こういうことが続けば、果たして、どこまで行ってしまうのか、僕には見当もつかない。ラ・リーガが守ってくれることを願うよ」
「アンチェロッティは彼にプレーを続けたいかどうか聞いていた。でも彼はプロだし、プレーし続けることを選択している。彼は最もファウルを受けている選手なのに、イエローカードを11枚、レッドカードを1枚受けているんだよ」
その一方で、“2部へ落ちろ”のジェスチャーについて見解を求められると、次のように返答した。
「あの2部降格をほのめかすジェスチャーは良くなかった。バレンシアは敬意を示されるべきクラブだ。ヴィニシウスは間違いなく謝罪するはずだが、だけど人々も彼に謝ってほしい。お互いに敬意を示すべきなんだよ」




