元イタリア代表FWのアントニオ・カッサーノ氏が、元同僚クリスティアン・ヴィエリ氏が配信するTwitch(ツイッチ)チャンネル「BoboTV」に出演し、古巣ローマについて持論を展開した。
24日にスタディオ・オリンピコで行われたローマ対ナポリ(0-0)では、過去にローマ指揮官を務めたナポリのルチアーノ・スパレッティに対して抗議の口笛が浴びせられた。カッサーノ氏は、サポーターの反発の原因が2017年のフランチェスコ・トッティ氏の引退にあると示唆しつつ、スパレッティを擁護した。
「恥ずべきことだ。彼はローマを愛し、ローマで神がかり的なことをやってのけた指揮官だ。スパレッティが当時のトッティにプレーさせずに引退へ追い込んだから、ファンは口笛を吹いたのだろう。プーポ(トッティの愛称)のことは大好きだが、45歳となった現在でも『プレーできるか?』と問われれば『まだ違いを作り出すことができる』と答えるはずだ」
「スパレッティは決断を下し、ローマをチャンピオンズリーグへ導く素晴らしい成績を残した。ファンならチームの利益を考えるべきであり、スパレッティに対する振る舞いは不当であると感じた。それにトッティのことは20年後には忘れられているだろう。永遠に刻まれるのは(ディエゴ)マラドーナや(リオネル)メッシ、(ヨハン)クライフのような存在だけだ。ローマではブルーノ(コンティ)がいて、次にトッティ、そして今は(ロレンツォ)ペッレグリーニの時代になった。彼もまた、今後20年にわたってローマでプレーしてスクデットを獲得するかもしれない」
■生粋のロマニスタであるデ・ロッシも…
最後にカッサーノ氏は、同じくローマ生え抜きのレジェンド、ダニエレ・デ・ロッシ氏に言及。トッティ氏よりもローマに対する忠誠心が高かったが、すでにほぼ忘れられた存在になっていると主張した。
「デ・ロッシはほとんど忘れ去られてしまった。だがダニエレ・デ・ロッシほど所属チームに対するこだわりを持っていた選手は見たことがない。プーポもローマに愛着を感じていたかもしれないが、ダニエレはその100倍だね。ダービーで敗れた時は泣いていたくらいだ。彼はロマニスタの血があふれていた。いずれにせよ、選手や監督はいつか去っていく。永遠に残るのはローマというチームだけだ」




