capello guardiolaGetty Images

カペッロ氏「グアルディオラは傲慢だ。『選手ではなく私が勝った』と言うための奇策で何度もCL優勝を逃した」

イタリア人指揮官ファビオ・カペッロ氏が、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督について語った。

カペッロ氏とグアルディオラ監督は旧知の間柄だが、哲学的に相入れない2人でもある。2002-03シーズン、まだ現役の選手だったグアルディオラ監督はカペッロ監督率いるローマでプレーしたが、ほとんど戦力に数えられず、5試合しか出場機会がなかった。

スペイン『エル・ムンド』とのインタビューに応じたカペッロ氏は、グアルディオラ監督との間にあった問題を問われて、次のように返答している。

「グルディオラとは別に言い争ったわけではない。一度、自分の仕事のやり方について口出ししてきたから、こう返答したんだ。『まずは走れ。その後に話し合おう』と。彼はピッチで歩いていた。彼よりも良いプレーをする選手がいて、起用する理由はなかったということだ」

カペッロ氏はまた、グアルディオラ監督の好まない部分として「傲慢さ」を挙げている。

「好ましいと思えない部分は、その傲慢さだ。シティを率いる彼は、1回だけチャンピオンズリーグを勝ち取ったが、決定的な試合で何も試みようとしなかったのはそのシーズンだけだ。それ以外のシーズンでは、マンチェスター、またはミュンヘンを舞台にした大切な試合で、自分が主役になろうとした。これまでのやり方を変えて、何かを“発明”しようとしてね。それは『選手たちが試合に勝ったのではない。私が勝ったんだ』と言うためにほかならない」

「彼はその傲慢さによって、何度となくチャンピオンズ優勝を逃してきた。私はグアルディオラをリスペクトしているが、しかし彼についてそのように考えているのも、また事実だ。加えて、別にこれは彼のせいというわけではないのだが、フットボールは彼のフットボールから大きな打撃を受けてしまった」

カペッロ氏は、グアルディオラ監督がフットボール界に与えた影響が、決してプラスではないとの見解を示した。

「ここ10年間は世界中が彼のことをコピーしようとしている。それがイタリア・フットボールをダメにした。イタリアから本来のプレーを消し去ったんだ」

「私はこう言い続けたよ。『もう止めろ! グアルディオラが持っているような選手たちを、君たちは擁していないんだ!』と。それからは、良いプレーを見せるというのが一つのアイデアだけになってしまった。ボールに触って、触って、触って、触って、触って、触って、触って、触って……イタリア・フットボールは今、GKまでもボールとともにプレーするようになってしまったんだ! 悲劇的だし、かてて加えて、多くの人々がフットボールを退屈なものとみなすようになっている。もう、ハイライトを見れば十分だとね」

「なぜ90分間にわたってパス回しを見なくてはならない? デュエルも競走もない横パスだらけの試合を……。しかし幸運にも、フットボールは変わりつつある。最初にスペインから変化が始まった。彼らは2人のウィングとともにスピードあるプレーを見せ、EURO優勝を成し遂げたんだ」

カペッロ氏はその一方で、グアルディオラ監督の功績自体は認めているようだ。

「まあ、私は監督としてのグアルディオラを大きく評価している。いくつもの素晴らしいことを成し遂げたわけだしね。私はフットボール界で三つの改革を目にしてきた。それぞれ、20年毎に起こったことだ。その改革はクライフのアヤックス、サッキのミラン、そしてグアルディオラのバルサが成し遂げたこと……そう言うのに、問題は何もないさ」

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