Calafiori ArsenalGetty Images

カラフィオーリのアーセナル移籍を巡り…古巣ローマとバーゼルが法廷闘争へ?

アーセナル移籍に迫ると伝えられるボローニャDFリッカルド・カラフィオーリだが、この取引にローマが介入する可能性があるようだ。

昨季ボローニャでセリエA30試合で2ゴール5アシストを記録し、チャンピオンズリーグ出場権獲得の立役者の1人となったカラフィオーリ。今年6月にはイタリア代表デビューも果たすと、EURO2024でもメンバー入り。出場停止を除く3試合すべてにフル出場し、クロアチア戦(1-1)では劇的同点弾をアシストしていた。

そんな22歳DFだが、昨季のボローニャとEURO2024での大活躍で大きな注目を集めることに。そしてアーセナルとの移籍交渉が広く伝えられると、20日は総額4500万ユーロ(約77億円)でクラブ間合意に達したことが複数メディアで報じられている。

今回の移籍では、ボローニャと前所属バーゼルの間に結ばれていた50%の再売却条項によって、ボローニャ側がアーセナルから受け取る移籍金の半分をバーゼルに支払うことが伝えられてきた。しかし、ここでバーゼルの前に所属していたローマも移籍金の一部を受け取る権利があると主張しているようだ。

イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、2022年にローマはバーゼルへとカラフィオーリを売却したが、その際に40%の再売却条項を結んでいた模様。そしてバーゼルがボローニャへと400万ユーロ(約7億円)で売却した際、150万ユーロ(約2億6000万円)を手にしていたという。しかし今回のアーセナル移籍により、バーゼルは4500万ユーロの半額を受け取ることになるため、そのうちの40%にあたる800万ユーロ(約14億円)を求めていると伝えられている。

ローマ側は、バーゼルがカラフィオーリの移籍で受け取る全収益の40%を受け取る権利があると主張しているとのこと。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ボローニャへ売却した際に受け取った150万ユーロが「固定費」、今回のアーセナル移籍の際に発生する再売却条項が「変動費」と考えていると指摘。だがバーゼル側は、支払い義務があるのは「固定費」の部分のみであると確信。ローマはなんの連絡も受け取っていないため、怒りをためているようだ。

そして同メディアは、現在ローマとバーゼルの両弁護士が2022年に結ばれた移籍契約の1つひとつを確認している状況にあり、法廷で争う可能性が高いと伝えている。今後の動向に注目だ。

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