C大阪、5試合ぶり複数得点の原動力。反町監督を驚かせた奥埜の神出鬼没なアタック

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リーグ戦4戦勝ちなし、3試合無得点と苦しんでいたセレッソ大阪。しかし、4日に行われた明治安田生命J1リーグ第10節・松本山雅FC戦は2-0で5試合ぶりの勝利を挙げた。その要因は、ロティーナ監督の意外な策と選手起用にあった。

■圧巻だった“奥埜劇場”

ロティーナ監督は、この松本戦で第7節・コンサドーレ札幌戦以来となる4バックを採用した。最前線にブルーノ・メンデスと都倉賢の2トップを配置し、ボランチには奥埜博亮と藤田直之という今季J1初のコンビを先発で送り出した。

毎試合、対戦相手を徹底分析して対策を講じる敵将・反町康治監督も、この布陣とメンバー構成には面食らった様子で、いつもの守備が機能しない。

慌てる敵をさらに混乱させたのが、奥埜の巧みな一挙手一投足だった。空いたスペースを見逃さず、神出鬼没な動きで飛び出して得点機を作る。その真骨頂と言えるのが、21分の先制点のシーンだ。メンデスがペナルティエリア中央でヘディングした瞬間、後方から走り込んだ奥埜はゴールラインギリギリの位置で粘って右足でボールを折り返す。それを頭で押し込んだのがメンデス。期待の助っ人FWがゴール欠乏症にあえぐチームに待望の1点をもたらした。

奥埜も安堵感を露わにする。

「最初は裏に抜けようかなと思ったんですが、ちょっとパスが長かった。でもあきらめずに行ったら意外とボールが止まった。自分もあれが腰を回す限界だったけど、何とかマイナス気味に折り返せました。真ん中のブルーノに届けば…と思って蹴ったのを決めてくれて本当に良かったです」

その後も”奥埜劇場”は続いた。中盤を落ち着かせ、ボールを奪いつつ、機を見て前線に出ていく。「奥埜をつかまえ切れなかった」とは試合後の反町監督の弁だ。圧巻だったのが、83分に自ら挙げたダメ押し点。メンデスの反転シュートをGK村山智彦が弾いたこぼれ球に素早く反応。迷うことなく右足を振り抜き、3月30日の第5節・ベガルタ仙台戦以来となる、1試合複数得点勝利を演出してみせた。

■ロティーナ流ポジショナルプレーの実践

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奥埜は、ジュニアユースから長く過ごしたベガルタ仙台を離れ、今季C大阪に完全移籍した。しかし、序盤から厳しいポジション争いを強いられる。

昨季までの大黒柱・山口蛍はヴィッセル神戸へ移籍したものの、2017年カップ戦2冠達成の原動力となったソウザは健在。日本代表歴のある藤田やアルゼンチン人のレアンドロ・デサバトも加入し、ボランチもこなせる木本恭生らも含めれば、誰が出てもおかしくない状況だった。J1開幕・神戸戦から3試合はスタメンの座をキープしたものの、その後のリーグ戦では出たり出なかったりの状態に陥っていた。この間、4月に行われたJリーグYBCルヴァンカップの2試合で先発出場。

「みんなリーグ戦に出たいですし、自分もルヴァン杯で結果を出して使ってもらえるようになった。味方同士、信頼し合いながら良い競争ができれば、チームのレベルも上がっていく。そういうことは大事だし、もっともっと増やしていければいいと思います」

こう振り返るように、自身のパフォーマンスを上げることに集中してきた。と同時に、“ポジショナルプレー”というロティーナ監督の戦術を理解しつつ、いかにその戦術をピッチ上に落とし込み、実践するかにも頭を使ってきたという。

「最初は『ボールを握る』というベースの中で、後ろからしっかりとつないでいくことを第一にしていたので、ボランチから追い越していく動きはあまりするなと言われていました。(ロティーナ監督は)その基本を根付かせてから、後ろからどんどん人数をかけて攻めていくことをやっているのかなと感じていました。前の選手だけ点を取るのは相手も構えているので難しいですし、僕らが後ろから飛び出せばDFも引っ張られてチャンスが増えてくる。少しずつ良い方向に進んでいるう実感があります。セレッソはもっともっと面白いサッカーができると思う。みんなと特長を生かし合いながらやっていければいいですね」

前向きに語る背番号25がさらなる躍動感をピッチで示せれば、桜の攻めはより多彩になるだろう。中盤のダイナモは攻守両面のスイッチ役として、この先のチームを力強くけん引していくつもりだ。

文=元川悦子

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です

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