Fujita-Joel-ChimaGetty Images

【現地発】藤田譲瑠チマ、ザンクト・パウリは今季初黒星も鋭い抜け出しやラストパスで存在感「違いを出せている」

ザンクト・パウリの藤田譲瑠チマが、敗戦に終わったシュトゥットガルト戦を振り返った。

ザンクト・パウリは19日、ブンデスリーガ第4節でシュトゥットガルとのアウェーゲームに挑んだ。藤田が先発出場を果たしたザンクト・パウリは、立ち上がりからシュトゥットガルトに攻勢をかけられる展開に。43分には中央を崩されてデミロヴィッチに先制点を奪われると、50分にも失点してリードを広げられてしまう。その後、ザンクト・パウリも盛り返す時間を作ったが、最後まで1点が遠く、そのまま0-2で敗戦。今季初黒星を喫することになった。

ここまで新天地で確かな存在感を放っている藤田は、シュトゥットガルト戦も攻撃面で違いを見せた。71分にはワンタッチパスにタイミングよく抜け出して2対1の状況を作り出すと、相手を引きつけてラストパス。ダポ・アフォラヤンのシュートは相手GKのビッグセーブに阻まれてしまったが、「上手く抜け出せましたし、落ち着いてパスを出せた。ああいうプレーは続けていきたい」と前を向いた。

一方で、守備に関しては最終ラインとの距離感が悪く、ボランチの脇や藤田の背後にボールを入れられてしまう場面が目立った。そこについては「作戦上ではラインを押し上げるという話もあったけど、後ろの選手の目線から見たらなかなか難しかったところがあったと思う。そこはもっと自分も含めて気づいて、バランスよく戦えたらよかった」と語り、課題に対しても目を向けている。

個人としてはドイツに来て公式戦5試合を消化。さまざまなチームと対戦しながら、試合をこなすごとに周囲からの評価を高めている。藤田も「攻撃面に関しては、このチームにおいて違いを出せていると思う」としつつ、今後に向けた想いを明かした。

「自分が中心というか、引っ張っていかないといけない立場ではあるなと思っている。今日も自分のところで決められるチャンスがあったので、そういったところはチームのために良くなっていかないといけないと思います。全試合に出場することを目標にしていますし、課題を克服しながら、この1年間をかけてブンデスリーガで存在感のある選手になれたらいいなと思います」

新たな環境で新たな進化を目指す藤田。チームの中心となり、どこまで結果を残していけるか楽しみにしたい。

広告