佐野海舟や川崎颯太が所属するマインツは、今冬の移籍市場で補強が必要かもしれない。クラブの強化責任者であるクリスティアン・ハイデル氏が認めた。
最下位に沈むマインツは、逆・天王山となった年内最終戦のザンクト・パウリ戦(0-0)にも勝ち切れず、勝ち点8のままウィンターブレイクへ。ウルス・フィッシャーを新監督に迎えてからの公式戦4試合ではバイエルン・ミュンヘン相手に引き分けたものの、リーグ戦で勝利はまだ収めていない。
ハイデル氏はザンクト・パウリ戦後、地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』で「我々は再び追う立場になり、来年はかなり必死に追いかけなければならない」と現状に言及。「今季前半戦は明らかに不十分で、出来も悪すぎた。美化できるものは何もない。ザンクト・パウリ戦に勝てなかったことで、問題を少し先送りにすることになった」と振り返ると、1月の移籍市場にも触れた。
「これから冷静に話し合い、前半戦にどんな反応を見せるかを見極める。可能であれば、当然ながら変化をもたらしたいし、市場の動向も注視する」
一方、現実は厳しいことも否定せず。「どこかの国の得点王を連れてくる」と期待するサポーターたちに向けて、「誰もが進んでリスクを負い、来季2部でプレーするかもしれない状況に飛び込むわけではない。それが我々にとって簡単ではない理由だ」と指摘した。
過去にも何度か厳しい状況を乗り越え、ここ16シーズン降格していないマインツ。ハイデル氏は「もちろん、こうした状況の経験はある。過去17シーズンのブンデスリーガで、5、6度の厳しい残留争いを乗り越えてきた。これは3年周期で訪れるもので、それと向き合っていかなければならない。ただ、これまでうまくいったからといって保証があるわけではない。五分五分の試合をこちらのものにしていかなければならない」とも語った。
『キッカー』によれば、マインツはノッティンガム・フォレストで出場機会に恵まれないFWタイウォ・アウォニイの獲得に関心を示しているという。現在28歳のアタッカーは当時リヴァプールから2019-20シーズンにはマインツに、そして2020年夏から2シーズンには当時フィッシャーが率いたウニオン・ベルリンにそれぞれ期限付きでプレーしていた。また、『スカイ』曰く、マインツはNECナイメヘンの佐野航大に関心を寄せているが、兄の佐野海舟がクラブから離れた場合の代役候補とした。



