kaishu-sano(C)Getty Images

【現地発】佐野海舟、マインツ2年目で目標とするのはゴール関与「最低でも5アシスト。得点は常に狙っていく」

マインツの佐野海舟が、土壇場での失点で敗戦に終わったケルン戦を振り返った。

マインツは24日、ブンデスリーガ第1節でケルンと対戦。佐野は先発、今季加入した川﨑颯太はベンチ外となった。試合は立ち上がりからマインツがボールを持つも攻めあぐねる展開に。すると、後半15分に相手のカウンターを止めようとしたパウル・ネーベルが1発退場となり、数的な不利な状況となってしまった。

10人になっても攻め手を止めなかったマインツだが、90分に一瞬の隙を突かれてマリウス・ビュルターに失点を献上。結局、これが決勝点となり、マインツは開幕戦を黒星で終えることになった。

チームとしても課題が見える試合だった。新戦力のストライカーであるベネディクト・ホラーバッハが早い時間に怪我で交代するアクシデントに見舞われたことも痛かった。なかなか前線で起点を作ることができず、ボールを保持する時間も長くなったことで、昨季に見せていたような鋭いカウンターも影を潜めた。佐野も「(チームとして)やりたいことが出せなかった」と唇を噛む。

「練習からやっている攻撃の部分も守備の部分もそう。10人になって難しくなったのもあるけど、そっちの時の方がチャンスを作れていた。それはみんながちょっとずつ動いたからだと思う。あれを最初からやらないといけない」

昨季と大きくスタメンが変わったわけではない。それにもかかわらず、やりたいことが出せなかった要因は何なのか。

「もっと相手を見てやらないといけないと思います。自分たちだけのタイミングだけでやっているところがあったので、もっと全員が考えてやらないといけない。(昨季とやり方は)変わっているところはありますけど、もうちょっと狙いを持って全員が共通認識を持ってやらないと。勝って成長するのが一番ですけど、今日出た課題をみんなで理解してやっていければと思います」

個人としては普段通りのボール奪取力を見せたが、今後はより攻撃に絡む回数を増やしていく必要があるだろう。佐野も「自分が出て真ん中に穴を開けてしまう場面はたくさんあると思う」としながら、「そこの見極め方は大事。ただ、どんどん出ていくことも必要だと思う」と課題を口にした。

最後に「最低でも5アシスト。得点は常に狙っていきたい」と、今季の目標を明かした佐野。マインツでの2年目、チームとしても個人としても課題の出た開幕戦を経て、ここからどう変化していくか注目だ。

広告