マインツの佐野海舟が、勝利に終わったボルシア・メンヒェングラッドバッハ戦を振り返った。
マインツは7日、ブンデスリーガ第25節でボルシアMGと対戦した。試合は拮抗した展開で推移する中、39分にパウル・ネーベルのゴールでマインツが先制に成功。後半も立ち上がりの48分にドミニク・コールで突き放すと、一点を返されたが、その4分後にナディーム・アミリが勝ち越し点を奪ってそのまま試合を終えた。3-1で勝利したマインツは、4連勝で暫定3位に上がった。
この日も先発で起用された佐野は、ボランチの一角で存在感を発揮。巧みにボールを奪ってはワンタッチで仲間にボールをつけたり、自ら駆け上がったりと攻守にアクセントをつけていた。
ただ、佐野としてはボルシアMG戦の内容に納得していなかった。その理由は”距離感”にある。
「個人としては全然だった。特に前半は全然試合に入れていなかったと思います。守備の面で結構、距離感がよくなかった。中途半端に行ってしまい、逆にスペースを与えてしまうこともあった。狙い切れないときもありました。そこの距離感のところはもうちょっと修正しないといけないなと思います」
確かに振り返ると、いい意味でも悪い意味でもあまりプレーに関与しない時間が存在していた。それならば瞬時に修正したいところだったが、「今日は難しかった」と反省を口に。「自分たちがよくなったというよりは相手がちょっと崩れた」中で、しっかり勝ち切ることはできたが、今日出た課題を修正することが上位進出へのポイントだと述べている。
また、難しい試合ではあったが、今日はボランチで相方を組むアミリが得点を奪取。勝利を手にする上で、大きなゴールをあげることになった。今季、タッグを組むことが多いアミリについて、佐野は素直な思いを明かしている。
「本当にすごい選手。ああいうところで勝負強さを出せるのが上に行ける選手だと思うし、上でやっていく選手だと思う。いい見本が隣にいるのでしっかり見習いながら、でも見習いながらもナディームがいいプレーをできるようにというのを考えて自分のところでバランスがとれるようにできたらいいなと思います」
暫定3位に浮上したが、「全然気は抜けない」と語った佐野。1試合、1試合、目の前の試合に集中しながら、チームの勝利のために研鑽を続けていく。


