マインツへの称賛が相次いでいる。様々なスタッツを紹介する地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』はMF佐野海舟も一つの好調の要因と見るようだ。
ブンデスリーガ第23節のザンクト・パウリ戦に勝ち、すでに13位フィニッシュの昨シーズンの勝ち点を超えたマインツ。ボー・ヘンリクセン監督率いるチームは現在5位とクラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場も狙える位置につけ、躍進のシーズンを過ごしている。
そして、地元メディアもそんなチームに興奮。『アルゲマイネ・ツァイトゥング』はここまでのシーズンを振り返る特集記事で、23節消化時点で「24」とバイエルン・ミュンヘンに次ぐ失点の少なさや「1054」とリーグ2位のインターセプト回数、「511」と3位の空中戦勝利数などを誇ることを指摘。選手個人のパフォーマンスではGKロビン・ツェントナーは「77」と3位のセーブ数を記録していること、FWヨナタン・ブルカルトは「13」とドイツ人では最多得点をマークしていることなども紹介した。
また、記者は「マインツのサッカーの心臓部は中盤」ともナディエム・アミリと佐野の中盤コンビにも注目。前者について、「ナディエム・アミリはプレーメーカーとして90分あたり11.49本のパスを前方へ供給し、その73.6%が成功。全体的には彼のパスは85%が味方に通っている」と記し、このように続けている。
「そしてアミリは佐野海舟という最高なパートナーに出会った。この日本人選手は90分あたり11.3回ボールを奪い、今シーズンはすでに250回のデュエルを制し(リーグ7位)、2656kmの走行距離(リーグ4位)、1865回のインテンシブラン(リーグ4位)をこなしたのだ」
記者はさらに「マインツはチームのあらゆるエリアに絶好調で毎週最高なスタッツを記録し続ける選手が何人もいる」と絶賛。「これがこのまま続き、チームがインテンシティの高いプレスなど戦術指示を今後も一貫して実践するようであれば、ライバルはラインヘッセン(地域名)の欧州コンペティションへの進出をなかなか止められないだろう」と予想し、記事を締めくくった。


