Kaishu Sano Mainz 12212025(C)Getty Images

佐野海舟、低迷マインツで際立つ存在感…地元紙が主力で唯一高評価「国際的な水準に達している唯一の選手」

マインツ地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は、これまでの2025-26シーズンのパフォーマンスを振り返り、佐野海舟や川﨑颯太ら各選手を評価した。

昨季は6位フィニッシュし、UEFAカンファレンスリーグ(UCL)への出場権を獲得したマインツ。昨季のチーム内得点王のFWヨナタン・ブルカルト(18ゴール)の退団が大きく響き、リーグ戦でのチーム得点数は「13」とリーグワーストの数値に。UCLこそ4勝1分け1敗(リーグフェーズ7位フィニッシュ)と順調も、DFBポカールでは2回戦でシュトゥットガルト相手に敗退を喫し、ブンデスリーガでは第15節消化時点で1勝5分け9敗の成績で最下位に低迷している。

マインツは12月頭にボー・ヘンリクセン監督を更迭し、かつてウニオン・ベルリンをチャンピオンズリーグ出場に導いたスイス人指揮官ウルス・フィッシャーを新監督に招聘。『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は過去半年のチームパフォーマンスを酷評しつつ、「チームの中で2、3人ほどのポジティブなサプライズはあったが、何人かのマインツ05のプロ選手は“落第”の危機に瀕している」とメンバー個々の評価を記した。

同紙が単独最高点を与えたのは、本来第3GKながら年内最後の公式戦5試合でスタメンに抜擢されたダニエル・バッツ(「2」)。また、フィールドプレーヤーで及第点以上を得たのは、主にUCLで起用され、リーグ戦ラスト4試合中3試合でフル出場を果たした18歳のポーランド人DFカスパル・ポトゥルスキ、そしてMF佐野(ともに「2.5」)だった。日本代表MFについては、次のように寸評している。

「ブンデスリーガ全15試合をフル出場したこの“鉄人”は、不安定で全体的に本来のレベルを大きく下回るパフォーマンスに終始しているマインツの中で、際立った例外的存在だ。通常レベルのコンディションを維持し、国際的な水準に達している唯一の選手。ブンデスリーガ屈指のボール奪取者の一人だが、アタッキングサードでは改善の余地もある。それでも第4節アウクスブルク戦で早々に初ゴールを記録した」

「『transfermarkt.de』における市場価値2500万ユーロを誇る24歳は、すでにマインツで最も高額な選手であり、世界的に見ても日本人選手で3番目に高い評価額を持つ。自らのパフォーマンスで注目を集めており、今夏にはマインツの新たなクラブ史上最高額移籍となる可能性があるだろう」

また、今夏に加入した川﨑の採点は「4」となり、以下のように記された。

「京都から加入した日本人の夏の新戦力は、英語力に優れているにもかかわらず、試合のリズムやブンデスリーガのレベルに適応するまでにやや時間を要した。出場機会では(主にサイドで)粘り強く、妥協のない対人プレーを見せるファイターとしての姿を披露。ハイライトは、(UCL)レフ・ポズナンで途中出場し、最初のボールタッチで初ゴールを決めた場面だ」

なお、同紙は佐野を除く主力メンバーでは正GKのロビン・ツェントナーのみを及第点の「3」と採点。一方で、今年3月にドイツ代表に復帰したMFナディエム・アミリ(「4」)や韓国代表MFのイ・ジェスン(「4.5」)、9月にドイツ代表初招集を受けたパウル・ネーベル(「5」)ら、ヘンリクセン体制下で評価を高めていた選手たちは、軒並み「4」以下の評価となった。

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