マインツに所属するMF佐野海舟は、ドイツ誌『キッカー』が選ぶ2024-25シーズン後半戦における守備的MF部門でブンデスリーガ3位にランクインした。
現在24歳の佐野は昨夏、鹿島アントラーズから完全移籍で加入。開幕節と第3節こそ終盤に途中交代となったが、それ以外の公式戦34試合すべてでフル出場を果たした。『キッカー』では前半戦のパフォーマンスを「今後注目すべき選手」と評価され、ランク外だったが、後半戦では堂々たるブンデスリーガ3位の守備的MFに選ばれた。
同誌は佐野を、首位のバイエルン・ミュンヘンMFヨズア・キミッヒや2位のシュトゥットガルトMFアンジェロ・シュティラーと同じく「国際級」と位置づけ、以下の寸評を掲載している。
「24歳の佐野海舟は前半戦に比べてパフォーマンスをさらに向上させ、以前は『今後注目すべき選手』だったものの、『国際級』の評価とともに3位にまで躍進した。約394キロメートルの走行距離はリーグトップで、シーズンを通して合計わずか16分しか出場を逃さず、マインツにとって不可欠な存在であることを証明した」
「唯一の課題はゴールやアシストなどスコアポイントの不足だが、やや攻撃的な中盤のナディエム・アミリとの絶妙なバランスを保つカウンターパートとして機能。一時期の代表招集外を経て、再び日本代表に選出されており、多くのクラブから注目を集めている」
相棒のアミリは前回の7位から4位に浮上。また、「全国級」と評されたバイエルンMFレオン・ゴレツカ、ボルシア・ドルトムントMFパスカル・グロス、レヴァークーゼンMFエセキエル・パラシオス、ホッフェンハイムMFアントン・シュタッハ、フライブルクMFパトリック・オスターハーゲ、レヴァークーゼンMFグラニト・ジャカが5位~10位にランクインしている。
なお、『キッカー』独自の評価基準では「ワールドクラス」(=世界級)が最高ランクで、その下に「インターナショナルクラス」(=国際級)、「ナショナルクラス」(=全国級)が続く。同誌によると、2024-25シーズン後半戦のブンデスリーガ各チームにはいずれのポジションにも「ワールドクラス」の選手は存在しなかった。


