マインツは22日、ハイデンハイムから25歳MFレナード・マロニーを完全移籍で獲得したことを発表した。一方、ドイツ誌『キッカー』は佐野海舟への影響は少ないとみるようだ。
ベテランFWカリム・オニシヴォをレッドブル・ザルツブルクへ放出したマインツは、トップチーム24名とリーグ最少の選手数。以前から選手層の薄さに懸念の声が上がっており、特にほぼフル稼働の佐野や出場停止の試合を除き、常に先発しているナディエム・アミリがプレーする中盤の補強を求める声があがっていた。そんな中、当初は今夏にフリーで加入する予定だったマロニーの獲得を発表した。
アメリカ代表での出場経験を持つマロニーの本職は守備的MF。そのため、マインツでは佐野にとってライバルとなるが、『キッカー』は現時点ではポジション争いが勃発する可能性は低いと考える模様。佐野が記録している通算走行距離(206.98kmでリーグ4位)やトップスピード(34.42km/hでチーム3位)や特徴(ボール奪取、攻守の切り替え、デュエルへの入り方)、そしていまだにイエローカードを受けていないことなどを紹介しながら、マロニーの加入による同選手への影響についても分析した。
「今週、佐野にとっての新たなライバルが現れた。マインツはすでに今夏の加入で内定していたレナード・マロニーを約50万ユーロ(約8000万円)でハイデンハイムから獲得。ダブル6番の位置で誰かが欠場した場合、マインツは本来センターバックのドミニク・コーアや通常はより前方でプレーするイ・ジェソンを起用する必要がなくなった。一方、みんなが万全の状態なら、マロニーは佐野を追い抜くのは難しいだろう」
加入後の半年間でもはや絶対的なレギュラーとしての立ち位置を確立した佐野。負傷のない限り、今後もベンチに追いやられる可能性はほとんどないとみられるようだ。


