マインツにはもともと佐野海舟獲得の計画はなかったようだ。クラブ強化担当のクリスティアン・ハイデル取締役が、それでも同選手の獲得に至った経緯を明かしている。
現在24歳の佐野は昨夏に鹿島アントラーズから完全移籍で加入。新天地では公式戦すべてに先発し、もはや絶対的なレギュラーに。地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は「日本代表では4キャップを記録する彼をよく見れば、(チームの)好調の理由を佐野の存在と関連付けないわけにはいかない」とし、「佐野がいないスタメン? マインツを応援する人なら、今はそれを想像できないだろう」と記している。
一方で、マインツが佐野を獲得したのは計画的なものではなかったようだ。地元紙でのハイデル取締役のコメントによると、世界中の代理人から毎日のように送られてくる選手の売り込みのメールの中に佐野のチームメイトを紹介しているものがあったという。同氏は次のように明かしている。
「それから私はある夜、鹿島アントラーズの試合を観たが、その試合ではオファーされた選手ではなく海舟に目に留まったんだ。その後、代理人と話し、海舟の状況を確認した。ドイツにはトーマス・クロートといった、日本のマーケットを熟知し、日本の代理人たちと一緒に仕事をする人がいる」
ハイデル氏は続けて、「海舟を2~3週間ほど集中的に分析し、彼はマインツ05のサッカーをまさに体現する要素を持ち合わせているという結論に至ったんだ」と説明。ビデオ通話で話した後、一度ドイツに招いたことを明かすと、その時、「彼は我々を完全に納得させた」と振り返っている。
なお、同氏は佐野のプレーについても言及。マインツが昨年12月14日に行われた第14節でバイエルン・ミュンヘンを撃破した試合を振り返り、「以前、冗談で言ったんだ。(ジャマル)ムシアラはあの試合の後、彼が夢に出て来ただろうと。ムシアラのようなワールドクラスの選手があのように試合から消されるのは珍しいことだ。だが、ムシアラにとってもまた、これまで佐野のような選手にピッチ上で出会うのも珍しいことだろう」と語った。


