ドイツメディアも佐野海舟が釈放されたことに注目。地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は所属事務所を通じて発表されたコメントについて、日本を専門とする法学の教授、ユリウス・ヴァイツデルファー氏に取材した。
今月4日、今夏に鹿島アントラーズからマインツへの完全移籍が発表されていた佐野。しかし、不同意性交の疑いにより14日に知人男性2人と逮捕されたことが伝えられ、21日にマインツに合流予定だった同選手の今後の去就は不透明となっていた。
29日に所属事務所は佐野が釈放されたこととともに本人のコメントを発表。『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は、ドイツでも紹介されているそのコメントは機械翻訳のため、本人が少なくとも部分的に疑惑を認めているという誤解を招いている可能性を指摘し、ヴァイツデルファー教授に取材した。
同教授は日本語での「被害者」の意味や「迷惑を詫びる」と「犯罪を謝罪する」との違いについて説明。コメント自体については「日本では他の人たちに負担や迷惑をかけないことが世間から求められる。何日間も不透明な状況が続き、ネガティブな報道もなされたからには、この件について謝罪するのが世間の要求に沿うということだ」と続けた。
同教授はまた、「不同意性交罪の場合、たとえ被害者が告訴を取り下げたとしても、検察当局は捜査しなければならない。なので、被害者に金銭を支払うことで、捜査が打ち切られることはまずないと思う」と言及。一方で、「検察当局が起訴することを考えているのなら、彼を釈放することはなかっただろう」と不起訴の可能性が高いと見るようだ。
なお『アルゲマイネ・ツァイトゥング』が問い合わせたところ、クラブのマインツも現時点、佐野は起訴されないと考えているという。


