【現地発】町野修斗、今季11G3Aも無念の降格に「力不足です。本当に申し訳ない」

【欧州・海外サッカーニュース】ホルシュタイン・キール（ブンデスリーガ）の町野修斗が、敗戦に終わったフライブルク戦を振り返った。

ホルシュタイン・キールの町野修斗が、敗戦に終わったフライブルク戦を振り返った。

キールは10日、ブンデスリーガ第33節でフライブルクと対戦した。逆転残留のため負けられないキールは、立ち上がりから相手の猛攻を受けながらも、ボールを奪っては素早い攻撃を展開。24分には、町野のドリブル突破から最後はラッセ・ローゼンブームが決めて先制点を手にした。しかし、前半終了間際にGKのファンブルを起点に同点弾を許すと、58分には途中出場のルーカス・へーラーに沈められて万事休す。終盤は猛反撃に出たが、最後まで一点が遠く、そのまま試合は終了。他会場でハイデンハイムが勝利したため、1試合を残して降格が決定してしまった。

前節のアウグスブルク戦で負傷交代し、出場が危ぶまれていた町野だが、「メディカルの協力や監督、コーチがある程度、休みをくれたりなど、皆さんに助けて頂いて何とか出ることができた」と先発出場。前線で巧みに起点を作り、先制点のアシストについては「うまいこと運びながら時間を作って、中に入ったときに裏に抜ける選手ともう一個、奥が見えていた。完璧でした」と自画自賛した。

ただ、チームは後半に2つの失点を喫して逆転負け。町野も「僕自身は前半のままやりたかった」と嘆いたが、後半に入ってより低い位置でのプレーを余儀なくされたことでなかなかチャンスに絡めなかった。その結果、初のブンデスリーガ挑戦は”降格”という形でシーズンを終えることが決まってしまった。

それでも、試合後の会場は暖かかった。ここまで戦ったチームを労うかのように大きな拍手が選手たちに贈られていた。「何としても勝って望みをつなぎたかったですけど、力不足です」と悔しさを口にした町野は、最終戦となるドルトムント戦でサポーターに勝利を届けたいと思いを明かした。

「サポーターの声援は素晴らしいですし、選手たちはこういう声援を心強く思っている。降格をしてしまって本当に申し訳ない。ただ、そういった中でもファンがああいう行動をとってくれたのは当たり前じゃないですし、そういった人たちのために最後1試合、全力で準備して戦うべきだと思います」

ラスト1試合。個人として初のブンデスリーガ挑戦をどのような形で締めくくるか。町野のプレーに注目したい。