shuto-machino(C)Getty Images

【現地発】”意識していた”二桁得点達成の町野修斗、目指す目標はさらに上へ「残り3試合で3点」

ホルシュタイン・キールの町野修斗が、勝利に終わったボルシア・メンヒェングラットバッハ戦を振り返った。

前日に残留争いのライバルとなるハイデンハイムが勝利したため、キールとしては負けられない状況だった。そのため、町野も今節へと向かうにあたり、「もうここで負けたら6ポイント差になって、3試合でその差をひっくり返さなきゃいけないのが難しいことはみんな承知の上だった。だから何が何でも勝ちに行くという思い」を抱えて試合に臨んでいた。

スタメンに名を連ねた町野は、前節のライプツィヒ戦で得点を決めた勢いそのままに立ち上がりから攻守に奔走した。前線からの守備で強度の高さを見せれば、巧みにボールを引き出してはチームを循環させ、隙あらばゴール前へと顔を出してチャンスを伺う。日々、積み上げてきたものを出そうと、ピッチを縦横無尽に走り回った。

すると、前半15分にはセットプレーから見事なヘディングでゴールを奪取。「前日に同じようなCKの練習があって、4本のうち3点を取っていた。感覚的にも非常にいいものがあった」と振り返るように、チームとしての狙いがハマった形で2試合連続となるゴールを奪ってみせた。

ゲーム終盤にはペナルティーエリア内脇でファウルを受けた際に足をつった。それでも、交代することなくピッチに立ち続けると、汗をかき続けた男に贈り物がやってくる。

3-3で迎えた後半アディショナル、ゴール前の混戦からルーズボールが町野のもとに転がってきた。その直前にチャンスシーンでシュートをふかしてしまっていたことから、「ゴールは見えていなかったけど、その前にふかしてしまったので、ふかさず、たたきつけることを意識した」。鋭い左足のシュートがゴールに決まり、喜びが爆発した。足をつっていたことも忘れ、サポーター、チームとともに歓喜の渦を作る。「この瞬間のためにやっている。もう最高です」と語る表情には、チームを勝利に導いた男の風格が漂っていた。

残留争いに踏みとどまる大きな勝ち点3の獲得に貢献した町野は、この2得点によって開幕前から今季の目標として挙げていた10得点に到達した。そのことを聞くと、嬉しさを明かしつつ、残り3試合へと目線を移した。

「(10得点は)めちゃくちゃ意識していたので、本当に嬉しいです。この二桁ゴールのために日々頑張ってきました。でも、ここがゴールではないので。まだまだ取れると思いますし、まだ3試合あるので、チームの残留のために戦いたいです」

最後には「本当に10点が目標でしたけど、満足せずにやっていきたい。(残り3試合で)3点は取りたい」と力強く語った町野。ブンデスリーガ1年目で確かな結果を残し続けるストライカーは、チームを残留させるために残りの試合でさらなる得点を狙っていく。

広告