ホルシュタイン・キールは、日本代表FW町野修斗をクラブ史上最高額で売却する考えのようだ。
昨季クラブ史上初となるブンデスリーガ昇格を果たしたが、1年での降格が決定したキール。それでも町野はリーグ戦で11ゴールを挙げるなど、持ち前の決定力を発揮して大きく評価を高めていた。そしてこの活躍を受け、ボルシア・メンヒェングラットバッハをはじめ、ハンブルガーSVやウニオン・ベルリンといったブンデスリーガの複数クラブ、さらにはプレミアリーグのクラブからも関心が寄せられていることが伝えられている。
しかしキール側は、25歳の日本代表FWを安価で手放すつもりがないようだ。スポーツディレクター(SD)であるオラフ・レッベ氏は、ドイツ『スカイ』の取材に対して「我々としては、移籍に際して最低限のライン(=移籍を容認するための最低金額)を設けている。それは1000万ユーロ(約16億9000万円)以上という金額だ」と語っている。
さらに同氏は、「選手は1部リーグでプレーすることを望んでいる。町野は2026年のワールドカップで日本代表として出場することを目指している」ともコメント。町野本人が、ブンデスリーガ2部に降格したキールからの移籍を希望していることも明かしている。
なお、キールがこれまでに選手の売却で得た最高額は、2019年夏にMFダヴィド・キソンビをハンブルガーSVへ売却した際の300万ユーロ。町野の売却によって、今夏にはその3倍以上となる移籍金が動くことになるのだろうか。


