ブンデスリーガ2部ハンブルガーSV(HSV)は14日、アウクスブルクの奥川雅也を今夏までの期限付きで獲得したことを発表した。
現在27歳の奥川は昨夏、ドリッテ・リーガ(ドイツ3部リーグ)に降格したアルミニア・ビーレフェルトからアウクスブルクに完全移籍。しかし、新天地では鎖骨の骨折で出遅れるとその後も負傷離脱を強いられ、リーグ戦2試合の途中出場にとどまっていた。
そんな奥川だが、今季の後半戦はホルシュタイン・キール時代(2018-19シーズン)から知るティム・ワルター監督が指揮を執るHSVへ。クラブの公式ウェブサイトで「HSVでのタスクをとても楽しみにしています。ドイツで過ごしてきた時間からこのクラブのことをよく知ります」と喜びを口にし、次のようにも語った。
「それにキールでもティム・ワルター監督と仕事をし、(キールで)ヨーナス・メファートやラズロ・ベネシュ、(ビーレフェルトで)グイ・ラモスとも一緒にプレーしました。すぐにでもHSVの力になり、自分の強みを発揮し、チームやクラブ全体が掲げる目標を達成できるように頑張りたいと思います」
現在2部の3位につけるHSVは1982-83シーズンを最後に6回ブンデスリーガを優勝し、83年はヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ(現チャンピオンズリーグ)などを制した古豪。17-18シーズンはクラブ史上初の降格を経験してから、3年連続で4位にフィニッシュすると、ここ2シーズンは入れ替えプレーオフに回る3位に終わるも1部復帰を果たせていなかった。
なお、奥川はHSVでは02~06年に在籍した高原直泰氏(現沖縄SV監督兼CEO)、19年夏に移籍したキャプテンも務めた酒井高徳(現ヴィッセル神戸)、伊藤達哉(現マクデブルク)以来となる4人目の日本人選手に。2部でリーグ戦49試合に出場し10ゴール11アシストを記録したドリブラーはクラブ悲願の1部復帰に貢献できるか、注目したいところだ。
