Ritsu-DoanGetty Images

移籍報道続く堂安律がテストマッチに出場。“フランクフルト移籍決断“はクラブ未確認と独誌指摘

フライブルクの堂安律は、クラブ首脳陣にも自身の移籍先について伝えていないという。ドイツ誌『キッカー』が報じている。

16日から毎夏恒例のオーストリアキャンプを開始したフライブルクは、18日に同国1部のアルタッハとテストマッチを実施。60分×2本の試合形式で行われたこの一戦では、今夏フライブルクが獲得した新戦力6人全員が出場した。ブレンビーから加入した日本代表MF鈴木唯人は最初の60分間に出場。得点には絡まなかったものの、主に2列目の右インサイドハーフとして新天地デビューを果たした。

一方、今夏以降の去就が連日報じられ、一部メディアではフランクフルト移籍を決断したと言われる堂安は、この試合では91分から途中出場。右サイドで存在感を示し、献身的な守備をこなし、相手GKと1対1の決定機も迎えた。最後はシュートには持ち込めず得点にはつながらなかったが、フライブルクが3-0で勝利した中で安定感のあるプレーを披露した。

『キッカー』のフライブルク番記者は、「そもそも合宿に帯同することすら長らく予想されていなかった」堂安の去就に注目し、次のように伝えた。

「フライブルク側はこの件について口を閉ざしている。クラブには正式なオファーは届いておらず、堂安自身も首脳陣にフランクフルトへの移籍を決断したという話はしていないという。それでも、クラブはこの違いを生み出すプレーヤーの移籍を引き続き想定している」

また、特に攻撃陣の補強として4人の新戦力を加えたフライブルクだが、記事ではユリアン・シュスター監督の堂安起用についてのコメントも紹介。「全員にとって最善の解決策を見つけようとしている。試合ではピッチに立てるのは11人だけなので、そう簡単なことではない。ただ、今回は律に30分間出場させることができてちょうど良く収まった」と説明した。

なお、フライブルクはキャンプ最終日の25日に、ブンデスリーガ2部に昇格したディナモ・ドレスデンとのテストマッチも予定している。堂安がその試合でも起用されれば、希望する移籍先がどこであれ、移籍が早期にまとまる可能性はやや低いかもしれない。

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