フライブルクの堂安律が、勝利に終わったホッフェンハイム戦を振り返った。
フライブルクは19日、ブンデスリーガ第30節でホッフェンハイムと対戦した。試合は序盤からフライブルクが攻勢をかけ、28分にルーカス・へーラーのゴールで先制。36分にはビンチェンツォ・グリフォとのワンツーから堂安がミドルシュートを沈めてリードを広げた。その後、前半終盤に2失点を許して同点に追いつかれたが、57分には堂安を起点にへーラーが勝ち越し点を奪取。そのまま逃げ切ったフライブルクが3-2で勝利を手にした。
見事なパフォーマンスだった。先発起用された堂安は、巧みなターンからの突破で先制点の起点となると、36分にはミドルシュートを沈めて今季9点目を奪取。57分には背後への抜け出しからロングボールをキープし、絶妙なタメからグリフォへパスを送り、そこから勝ち越し点が生まれた。
縦への突破、中央からのミドルシュート、背後への抜け出しと、異なるプレースタイルで3得点すべてに関与した堂安は、ピッチ上で様々な動きのバリエーションを見せることで得点に関わったについて手応えを口にしている。
「確実に今年の前半戦よりも後半戦は良くなっていると思う。背後で受ける時と、中の10番のハーフスペースで受ける時、サイドで受けて仕掛ける時、この3つが自分の中にオプションとしてある中で、(今日は)相手のサイドバックがかなり困っている感じがあった。もちろん、それはキュブ(ルーカス・キュブラー)とキリアン(シルディリア)がかなり僕に合わせてくれていますけど、僕が張ったら中に入るし、中に入ったらワイドに張ってくれる。背後に行ったらそこにCBが出してくれる。選択肢としてオプションが一つではなくなってきているし、幅は広がっていると思います」
ホッフェンハイム戦でのゴールにより今季の得点が「9」に到達し、キャリアハイとなる二桁ゴールにあと1点にまで近づいた。ここまで来ると二桁に対する意識が強まっているかと思われたが、堂安はそれ以上にチームの勝利に対する意欲を示している。
「もうここまできたらすでにいい数字は残っているので、もっと点を取らないといけないというプレッシャーはない。今はチームのためにしか考えてないです。チームが最後、いい順位でいられるように、一番手助けした選手でありたいなと思います」
今まで以上にボールが集まるようになり確かな信頼を感じているという堂安。残り4試合、チームをどこまで上へと押し上げていくことができるか楽しみだ。


