Julian Schuster 2022(C)Getty Images

夏12年半のシュトライヒ政権に幕…フライブルクの新監督は元主将の38歳・シュスター氏に決定

堂安律が所属するフライブルクは22日、今夏以降は長年同クラブで主将を務めたユリアン・シュスター氏が指揮を執ることを発表した。

フライブルクは18日に2011年12月からトップチームを率いているクリスティアン・シュトライヒ監督が今季限りで退任することを発表。そして、その数日後に08-09シーズンから18年夏の現役引退まで同クラブで公式戦234試合に出場しシュトライヒ監督の下での6年間は主将だった現在38歳のシュスター氏が後を継ぐことを発表した。

引退後はフライブルクのトップチームと各年代チームとの間の“連携コーチ”を務め、今冬には指導者資格UEFA PROを取得したシュスター氏はクラブの公式ウェブサイト上の声明で「SCの監督の座は私にとって心に近いものであると同時にチャレンジでもある。このタスクを自覚しており、決心をもって、そして謙虚さとリスペクトをもって取り組むつもりだ」とコメント。次のように続けている。

以下に続く

「団結、情熱、街や地域への思い…SCはこれら価値観を象徴すると考える。私はチームやスタッフ、ファンたちとこれら価値観を生き、発展させていくことを楽しみにする。信頼を寄せてくれた責任者たち、ともに歩んできたクリスティアン・シュトライヒやSCの監督たちのみんな、彼らとの緊密で濃い協力関係に感謝したい」

また取締役のヨヘン・ザイアー氏は「我々はここ数週間、クリスティアン・シュトライヒの後任として、クラブ内外の候補者を集中的に精査した。このプロセスの結果、我々は確信をもって、ユリアン・シュスターとともの道を選んだ」と明かし、「彼の専門知識や人格、SCフライブルクの哲学と価値観への包括的な共感こそ、決定的な要素となった」などとシュスター氏を選んだ理由を説明した。

ブンデスリーガでも経済的規模は決して大きくないフライブルク。毎年のように下部組織から新たな若手を引き上げ、シュトライヒ体制の下での最後のシーズンとなる今季もスカッドの半分近くがアカデミー出身のトップチームは安定したシーズンを過ごしている。そして、次期監督の人選も、そんなクラブフィロソフィーを体現するものとなった。

広告