フライブルクの堂安律が、敗戦に終わったフランクフルト戦を振り返った。
フライブルクは17日、ブンデスリーガ最終節でフランクフルトと対戦した。試合は大歓声を浴びるフライブルクが攻勢をかけ、27分には左サイドのロングスローからニアでフリックしたところを堂安が左足のボレーで合わせ、ホームチームが先制に成功する。
しかし、前半のアディショナルタイムに一瞬の隙を突かれて同点弾を奪われると、後半の61分、63分に2つの失点を献上。最後はロングボールを生かした戦術で押し込んだがゴールは遠く、そのまま1-3で敗戦を喫した。これでフライブルクは最終戦で5位に転落。クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権確保とはならなかった。
最終節も堂安自身は輝きを放っていた。先制点の場面では、ゴールへの嗅覚を発揮して左足ボレーで今季10得点目を奪取。守備面でも驚異的なプレスバックでクロスをブロックしたり、ボールをカットしたりと奮闘した。
ただ、最終的に目指していたチャンピオンズリーグ出場権を獲得することはできず。「個人の結果は正直どうでも良かったし、チームが勝てればと思ってやっていた」とする中、改めて率直な思いを明かした。
「すべてを出し切ったつもりなので悔いはないです。フランクフルトやドルトムントよりも自分たちが良かったと胸を張って言えるシーズンではない。もちろん、いろいろな運を掴みながらここまで来たのは僕たちのクオリティーですけど、フェアな結果なのかなと思います」
チームは山あり谷ありのシーズンを過ごした中で5位フィニッシュ。ヨーロッパリーグの出場権は獲得することができた。堂安は「後半戦になっていくにつれて、見てくれたらわかる通りしぶとくなってきたし、ボールも回るようになってきた。得点の取り方もバリエーションが増えてきている中で、すごく将来性のあるサッカーを今年はユリアン(シュスター監督)になって見せれたと思う」とチームの成長を振り返りつつ、「やはりもう一つ足りないところがある。そこはチームとして来シーズンの課題」ともう一歩上に行くためにはまだ足りないとする思いも口にしている。
個人としてはキャリア初となる10得点に到達したが、「1シーズンで二桁得点を取ることはラッキーな年だったら誰でもできるもの」と強調。プレミアリーグで活躍するソン・フンミンの名前を挙げ、「やはり毎シーズン、プレミアリーグの舞台で二桁取り続けているのが凄さだと思う。それが本当のクオリティーだと思うので、そういう選手になりたい」とさらなる成長を誓った。


