フランクフルトに所属する日本代表MF堂安律が日本メディアに語ったコメントが、現地で注目を浴びているようだ。
昨夏にフライブルクからフランクフルトに加入した堂安は、新天地ではDFロビン・コッホに次ぐチーム2位の出場時間を記録。一方で、本職は右ウイングながら、ディノ・トップメラー前監督やデニス・シュミット暫定監督の下では右ウイングバックでの起用が多く、今月頭に就任したアルベルト・リエラ新監督の下では、ここ2試合は右インサイドハーフに配置されている。
そして、そんな堂安は2-3で敗れた21日のバイエルン・ミュンヘン戦後、「今まであそこのポジションでプレーしてないので、理想像もなければ、そのポジションでの調子の良かった時のプレー感覚というのもない。比較するものがないからこそ、より難しさがある」と語り、「頭がパンクする」とも吐露。一方、「わがままを言ってウイングにこだわって、試合に出られなくなるのはよくない。今の経験を、これからの強みにできるかもしれない。オープンマインドにして、新しく吸収できるようにしている」とも前向きに続けていた。
それを受けた『ビルト』記者は特に「頭がパンクする」とのコメントに注目。「ミュンヘンでの2-3の一戦では、彼はピッチ中央で強豪相手に自らの存在価値を示さなければならなかった。突如としてあらゆる方向からプレッシャーがかかり、四方八方から相手選手が迫ってきた。本来右ウイングである彼にとっては明らかに不慣れな状況で、攻撃面で違いを生み出すことはできなかった」と、60分に交代するまでのパフォーマンスを分析。そのうえで、「元フライブルクの彼は、現状では幸せそうには見えない。自信は揺らいでいる。直近ではゴールもアシストも記録できていない。堂安は再びより多くを示したいと望んでおり、それが求められてもいる」と指摘した。
それでも記者は「しかし、フラストレーションやエゴの噴出といったものは、常に守備にも献身的に取り組むこの日本人にとってはまったく考えられないことだ」とも強調。「それでもフランクフルトは、移籍金2100万ユーロの男のポテンシャルを過度に浪費していないか自問すべきだろう。というのも、驚くことではないが、彼のベストパフォーマンスは右ウイングで生まれているからだ。フライブルクでは長年にわたってそこで違いを生み出し、フランクフルトでもすでにいくつかの勝ち点をほぼ一人でもたらしている」とも伝えた。
8位フランクフルトは次節、7位フライブルクと対戦。同記者は、「新監督は純粋なスピードを重視し、直近ではジャン=マテオ・バホヤやアユーブ・アマイモウニを起用してきたため、堂安はひとまず古巣フライブルク戦でも新たな役割を担うことになるだろう」とし、少なくともこの一戦では起用法は変わらないとの見方を示した。



