ブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフのMFアペルカンプ真大は21日の第22節ハノーファー戦で決勝弾をマーク。地元紙『ライニシェ・ポスト』の記者が同選手のチームにとっての重要性を強調した。
『ライニシェ・ポスト』曰く日独ハーフのアペルカンプは20歳にして、チームにとって「もはや不可欠な存在」。デュッセルドルフは原口元気や室屋成がスタートしたハノーファーとのホームマッチの前半終了間際にDFが2枚目の警告を受け、1人少ない状況に。ウーヴェ・レスラー監督は2—1でリードしていた58分、筋肉系の問題で数週間の離脱を強いられていたアペルカンプを投入すると、そのアペルカンプが76分にカウンターからチーム3点目を挙げた。
ハノーファーはその後1点返すも結局アペルカンプのゴールが決勝弾となり、デュッセルドルフは6試合ぶりに勝利。プロキャリア初シーズンを過ごすアタッカーは試合後、自身の得点シーンを振り返り、「ものすごくハッピーです。またピッチに立てたことを喜んでいますし、貴重なホームでの勝利も嬉しいです」と語ると、手でハートをつくるセレブレーションについて「得点やセレブレーションは毎日、日本から応援してくれている母に向けたものでした」とも明かしていた。
U-18日本代表に招集されたこともある若手はこれでリーグ戦15試合に出場して2ゴール目を記録。だが、記事でアペルカンプが「極めて短期間で完全に希望の星になった」と強調する記者が評価しているのは必ずしもその攻撃力に限らないようだ。このように分析している。
「日曜日の途中出場で彼がデュッセルドルフのチームにとって、いかに貴重な存在なのかが改めて確認された。彼は度々上手く中央に入ることでスペースを狭くしたことで、1人少ないデュッセルドルフにとって非常に大きな価値を持つ動きを見せた。さらに彼は自身の(右)サイドの守備でマティアス・ツィンマーマンを模範的にサポートしている。そして、ケナン・カラマンとダヴィド・コフナツキとともに演出したカウンターで示されたように攻撃においても注目を引き付けたことは言うまでもないだろう」
なおデュッセルドルフはこの勝利でハンブルガーSV(HSV)など4チームが勝ち点42で並ぶ1位~4位との差は6ポイント。次節でのハイデンハイムとの対戦に向けて、アペルカンプが負傷明け初スタメンを迎える可能性を示唆する記者は、「デュッセルドルフのサッカーを支えられることを十分証明した」とも太鼓判を押している。
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