川崎フロンターレのU-24日本代表MF田中碧は、近々にブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフへのレンタル移籍が決まるかもしれない。日本からのニュースに、ドイツ紙『ビルト』が反応している。
『ビルト』は、「日本の複数メディアが報じたところ、デュッセルドルフは川崎フロンターレの22歳アオ・タナカに興味を示しているという。セントラルMF向けの男だ」と紹介。また、ノルトライン・ヴェストファーレン州の「州都(デュッセルドルフ)に住む7000人近くの日本人に喜ばれるだろう」とし、ドイツで最も日本人が多く住む街のチームへの加入を伝えている。
一方で同紙は、田中が東京五輪代表メンバー入りすることが有力視されており、移籍が決まっても新天地ではシーズン開幕は欠場する可能性を指摘。同クラブには日本人の母を持つU-21ドイツ代表MFアペルカンプ真大が所属し、彼もまたドイツの五輪代表に招集されるかもしれないことから、2人は8月半ばまで合流できない可能性への懸念が示されている。
いずれにせよ、『ビルト』は田中の実力を高く評価している様子。5位フィニッシュで1年での1部復帰を逃したデュッセルドルフは「昨季、大事な中盤で彼のような創造力を持つ頭脳派の不在を痛感した」とし、同クラブでは田中へ中盤からのゲームメークが期待されていると見ているようだ。
